第３６話 宍戸課長の勧誘-白虎ギルドへようこそ？-
白虎ギルドの一部のメンバーが旬や諸菱くんについて調べていると・・・
水篠ハンターは三度も大惨事に遭遇したのに無事だったこと。
水篠ハンターと諸菱ハンターは二つ目の事件で知り合ったのか・・・。
諸菱ハンターの注目すべき点は、諸菱建設の息子だという点であること。
会長の諸菱 明成がギルドを創設するため実力のあるハンターを物色しているという噂がある。
それが事実なら諸菱ハンターが今繰り広げてることはただのお遊びではないということ。
強いハンターを物色
E級の水篠ハンター
一瞬にしてC級ゲートをクリア
間違いない！！
水篠ハンターは再覚醒者だ！！
課長は調べたことをまとめ、ついに旬が再覚醒という事実まで見つけてしまっていたのであった。
課長と部下の会話にて、
「水篠ハンターが再覚醒者！？」
と課長が部下に説明していた。
「なるほど・・・ところで宍戸（ししど）課長、どこ行くんですか？」
部下が急いで出かける課長に質問をすると、
「決まってるだろ。新人をスカウトしに行くんだ。」
部下が驚いていた。
課長が直々にスカウトしに行くなんて・・・これはただごとじゃない！
ー場面は変わり、旬と諸菱くんはダンジョンに潜っていた。
旬は隠密のスキルを使う。
モンスターは旬を探すも、見つからず。
ズバズバと隠密スキルのままモンスターを切り裂いていく・・・。
それをみた諸菱くんは。
あんなスキルも隠し持っていたのか！
と驚きながらマナ石を掘り起こしていた。
水篠さん・・・また強くなったような・・・。
諸菱くんは会うたび会うたび変わる旬に対してそう思わざるを得なかった。
旬は改めてステータス画面を見て考える。
レベルも上がって面白そうなスキルが増えた。
〇お知らせ
【スキル：疾走】のレベルがアップしました。
〇お知らせ
【スキル：急所突き】を習得しました。
〇お知らせ
【スキル：上級短剣術LV1】を習得しました。
道門を倒して手に入れた隠密のルーン石！入手経路は気に入らないが他のスキルよりスキル効率が格段にいい。問題は持続時間。
これからは知力能力値も磨いていかないと！
〇スキル
【アクティブ】隠密 LV1
必要マナ２００
姿や痕跡などを一時的に消し去ります。
「隠密」使用時は１秒に１０ずつマナを消耗します。
考えてる間にもモンスターが襲ってくる。
旬が急所突きを繰り出し、モンスターを倒していく。
旬は嬉しそうにスキルを使用していた。
〇お知らせ
レベルがアップしました！
〇お知らせ
【プレイヤー】が要求レベルに到達しました。
要求レベル？
旬が疑問に思ってるとシステムが、
〇クエスト案内
【転職クエスト】が到達しました。
〇クエスト案内
クエストを引き受けますか？ はい/いいえ
転職？
旬は疑問に思っていた。
ダンジョンの外では・・・
宍戸課長が諸菱くんの攻撃隊のメンバーの様子を見ていた。
一人の女性と会話をする宍戸課長。
そう思いながらも”質問を答えてしまった”女子高生のメンバー。
宍戸課長はここで再び考える。
攻撃隊員を置いて自分たちだけで潜ったのか！
水篠ハンター！私の感が正しければ久しぶりの大物だ！
いや・・・超大物！！
そして攻撃隊のメンバー達が
「隊長が出てくるぞ！全員移動する準備をしろ！」
ゲートからでてくる旬が
「明日の日程ってどんな感じ？急用を思い出したんだ。休めないかな？」
答える諸菱くん。
そういってスケジュールを確認する。
「予約はしてありますがそれでしたらキャンセルしておきます。」
旬が答える。
「キャンセルまでする必要ないだろ。金がもったいない。」
「でも予約した日から二日過ぎると自動でキャンセルされるんです。」
と事実を言う諸菱くんだったが、
「とりあえず保留にしておいてくれ。」
二人のやり取りが終わると、宍戸課長が
「水篠ハンター。」
旬が振り向くと、
「はじめまして、白虎ギルドの第二管理課 課長 宍戸 耕史郎（ししど こうしろう）と申します。」
そう言って名刺を旬に渡す。
場面は喫茶店へー
「白虎ギルド？」
どこだっけ？と言わんばかりに旬が疑問すると宍戸 課長が、
「ハンタース、死神・騎士団・明星（みょうじょう）そして白虎。一度くらいはお聞きになったことがあるかと思います。改めて説明する必要もないでしょうが、我々白虎ギルドは日本トップレベルのギルドです。
単刀直入に申し上げましょう。
諸菱建設の二倍をお約束いたしますので、白虎ギルドに来ていただけませんか？
（前置きなんて必要ない王手！）
ある程度でしたら金額の交渉ももちろん可能ですのでどうぞご相談ください。」
（どうだ！？）
と思い旬の様子をうかがう。
（ついこの間までE級だったハンターにとってはまたとないチャンスだぞ！）
そう思っていた宍戸課長。
旬が
「白虎ギルドのビルっていったいいくらなんですか？」
予想外の問いに宍戸課長は
「はい？（急に何の話だ？）
ビル全体を使ってるわけではありませんが大体５０億ほどでしょうか。」
「ってことはそれをくださるってことですかね？」
と旬が言うも理解ができず宍戸課長が
「・・・と申しますと？」
と言い二人は話し出す。
感想
今回は白虎ギルドの話ばっかりでしたね。
メインが宍戸課長でしたが、旬が謎の転職クエストという案内が！
どんな職に転職するのでしょうか・・・それは宍戸課長の話が終わってからになりますので次回か次かな？
それではまた明日会いましょう！
