俺だけLvアップな件-シユキのつぶやき-

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第57話 久しぶりのクエストと諸菱家 父親vs子 勝負の行方は!?

旬のアパートにて、旬は悪魔の城に行くため出かけようとしていた。

妹の葵から

「最近よく出かけるね。急に旅行だなんて。」

 

と言われるが

「一週間は戻ってこないからよろしく。」

 

と旬が言うと、

「誰と行くの?いつ彼女できたのよ~?」

と妹がからかいだすも

「友達と行くんだってば。」

と旬が言う。旬はなんでみんなしてそういうの・・・と落ち込んでいた。

 

再び悪魔城へ入る旬。

 

前回ケルベロスと戦った時はレベルが20を超えたぐらいだった。

しかし今はその当時の三倍だった・・・。

あの時よりは楽にクリアできるはず

と入り口で考え、城内へ入る。

 

門を鍵で開け、入ると同時にクエストが発生した。

そして入ると長い通路があり、モンスターはいない様子だった・・・。

 

通路を空いてる途中にクエスト内容が明らかになった。

 

一般クエスト:悪魔の魂を集めろ!

 

悪魔の城はあくまであふれかえっています。悪魔の魂を集めて特別な報酬を手に入れましょう。

 

エスト完了条件:悪魔の魂 10,000個

 

報酬:

1.全アイテムから一つ選ぶ

2.ボーナス能力値 +20

3.非公開報酬

 

エストなんて久しぶりだ・・・

報酬も豪華。ボーナス能力値にストアからなんでも一つ選べるとか最高だな。

 

と浮かれてはいたが、

 

報酬もいいってことはそれだけクエストの難易度が高いって意味でもある・・・。

モンスターは一匹も出てこないけど・・・。

と考えていると・・・。

 

フィールド上のダンジョンで東京全体がダンジョンになってるようだった・・・。

 

旬は改めてクエスト内容を考えた。

悪魔の魂1万個ってことは・・・最低でも城の中に一万匹の悪魔がいるってことだよな!?

 

旅行に行くとは言ってきたけど・・・一瞬間で終わるだろうか・・・

 

旬は次々に悪魔を倒していく。

 

倒していく中で、経験値が表示されているのが分かった。

【次のレベルに必要な経験値はあと:59,700】

 

これからは時間との闘いだった・・・。

 

 

とある料亭にてー

 

諸菱くんは父親にギルドマスターをさせてほしいと父親と話をしていた。

 

諸菱くんの父親はこれまでのギルドマスター免許とレイド記録を見つめる・・・。

 

諸菱くんは

父さんが兄ちゃんか僕で悩むなんて・・・

と真剣な表情で考えていた。

 

レイド記録を見つめる中、諸菱くんの父親が

「お前に紹介したい人がいる・・・。」

といい入ってきたのは・・・

 

松浦 良平ハンターだった・・・

そう・・・彼は白虎ギルド所属でレッドゲートの生き残りだった・・・。旬から助けてもらったメンバーの一人である。

 

諸菱くんはなぜマスコミが探し回ってる生存者がここにいるのか不思議だった・・・。

 

しかしその内容も父親からわかるようになる・・・。

「あの日、白虎ギルドの方以外に誰がいたのか息子に話して聞かせてやってください。」

 

と父親が言い、松浦ハンターは旬とりんちゃんがいたことを話す。

 

諸菱くんはこの話で急に二人が仲良くなったと思ったらまさかこういうことだったのね

と思っていた。

 

松浦ハンターが

「最初はE級ハンターが訓練を見に来ると言うので少し戸惑いました・・・。」

と話を続けていくも、

諸菱くんは旬のすごさをわかっていた。

 

旬の秘密を知ってるのはもう諸菱くんだけじゃない。父親の交渉もきっと旬を連れて来いと言うだろう・・・。

 

と諸菱くんは考えていた。

 

 

松浦ハンターの話は続くが、上の人間が旬のことは何も言わないようにと口止めされていたことに対し、意味が分からなかったと言う。

その時に連絡があったのが諸菱くんの父親だった・・・。

 

父親が語りだす。

「私が実力あるハンターに興味を持っているということは知ってるはずだ。レッドゲート事故に助力者がいたという噂があるのだから調べないわけがない。

 

すると面白いことに・・・

 

 

お前の攻撃隊のメンバー表の中にもその人物の名があった・・・。」

そういい、メンバー表を諸菱くんに見せつける。

 

「交渉を持ちかけるタイミングが悪かったな。

ギルドマスター免許が取れたのは水篠ハンターの協力があったからだろう・・・違うか?」

と言う。

 

諸菱くんは真剣な表情で再び考える。

人の力を借りるのなら兄さんがマスターになるのと大差ない。

これじゃ父さんを説得できなさそう・・・。

と諦めはじめていたが、父親が

「ほかに言いたいことは?」

 

と言うと、諸菱くんは

「僕に・・・諸菱ギルドを任せてください!」

 

とお願いをする。

すぐに父親の回答が来る。

「わかった。」

 

あまりにすぐに返答が来たため、再度確認をする諸菱くん。

しかし、父親はおまえに任せると言う。

しかし、納得できなかった諸菱くんは

「で・・・でも僕は父さんをだまそうとしたし・・・。」

と言うと

「交渉の場では己に不利なことを口走るものではない。その水篠というハンター・・・

 

うちに連れてくることができるか?」

と父親が真剣な表情で言う。

 

与えられたチャンスだと諸菱くんは思い、

「頑張ってみます。」

と父親に言う。

父親も実は諸菱ギルドを作るために接触を試みたS級ハンターは二人いた。

ハンタースギルドの向坂 雫(こうさか しずく)と

引退した美濃部 剛だった・・・。

 

向坂ハンターは最終兵器と呼ばれる最上 真(もがみ しん)の影に隠れ、副マスターとなったがかなりの実力者だった。

資金力がある諸菱ギルドのマスターの座なら魅力を感じてもらえるのではないだろうか。

そして美濃部ハンターだが、彼は四肢があるうちに引退したためまだハンターとして活動可能であるはず。

 

架南島レイドに三度も失敗し、引退することとなったが・・・今回DFNで見つかったアリの死骸・・・。もし四度目の架南島レイドが結構されることになれば彼が復帰する可能性は大いにある。私が彼らを招き入れるのが先か、おまえが水篠ハンターを招き入れるのが先か・・・。

と父親は考えていた。

 

再びダンジョン内にてー

旬は

「気が遠くなりそうだ・・・。」

と言い、集めた悪魔の魂は309個だった・・・。

 

感想

今回諸菱くんの父親が話してる最後の内容は本当に重要なことです。

ある意味諸菱くんvs父親って感じですね。

S級ハンターの取り合いみたいで面白いんですが、そんな話を知らず旬は悪魔城に籠ってます・・・。

フィールド型のダンジョン・・・果たして悪魔の魂は集めることができるのだろうか・・・。