俺だけLvアップな件-シユキのつぶやき-

俺だけLvアップな件を熱く語ってみんなに広めたい!!

第79話 全国といえば・・・当然あのお方にも・・・?

全国中継で一躍日本の10人目として名が知れた旬。

 

「みず・・・しの・・・?」

アメリカで入院していたあのお方にも当然入ってくるニュースだった・・・。

 

 

「あいつ・・・生きてたのか?」

 

当然右京の耳にも入ってくる内容だった・・・。

 

 

ハンターオークションにてー

 

旬は悪魔の城の上層階を目指して装備を整えていた・・・。

そのためには貧欲の玉を売って資金を増やすこと・・・。

 

実際に貧欲の玉を鑑定しにハンターオークションに旬は来ていた。

 

鑑定士は考えていた。

 

経緯を知るために旬に質問をする。

 

ダンジョンにこんなものが落ちていただと?

 

本来落ちてるのかどうか怪しいぐらいだったが鑑定士は

「うちでオークションにかけられますか?最高額で落札されるようお手伝いいたします。」

 

しかし旬は

「考えてみます。」

そう言い、内心はやはり悪魔の城をクリアすることを考えていた・・・。

可能な限り早く悪魔の城ダンジョンをクリアして”命の神水”を作りたい。悪魔の城の熱気から体を守ってくれるアーティファクトが必要。

 

「あの火属性の防御アーティファクトってありますか?」

と旬が聞く。

 

鑑定士が聞きなおす。

 

旬が心配そうに聞く。

 

鑑定士が言うと、旬は今までのことを思い出した。

 

たしかに馬淵さんや最上 真も火炎系魔法だし、キバや魔法兵ですら火を扱うくらいだ・・・。

 

「こちらへどうぞ。」

と案内されたのは・・・

 

アーティファクトの防具がずっしりとキレイに並んでいた。

 

「ご覧になりたいものがございましたらお申し付けください。」

 

鑑定士は旬に言うが、

 

 

心配そうに旬は思っていた。

 

しかし、鑑定士は安全なことを言う。

魔力で強化しておりますのでA級ハンターが全力で割ろうとしてもびくともしませんよ。

 

A級でも・・・?」

と言うと

「一度試してみられますか?

 

もし割ることができましたら中のアーティファクトを差し上げましょう。

この一言に旬はやる気に満ちていた・・・。

 

 

しかし、旬のヤバそうな感じが伝わり、

「お・・・お待ちください!ただそれくらい頑丈だってことです!本当に割られますとハンタースの精鋭部隊が飛んできてしまいます。

 

うちのオークションはハンタースに警備を任せておりまして・・・。」

そう言いつつも

この人魔法系のハンターだって言わなかったか?拳にあんな凄まじい力を込めるなんて・・・。

 

「手に取ってみれる武器ってありますか?短剣とか。」

武器も見ておきたい旬。

 

見せようと案内しようとするが・・・

「短剣でございましたら武器担当の私がご案内いたします。」

 

そういって案内される旬。

さきほどの鑑定士はガラスを見て、

「いつの間にヒビが・・・。触れてもいないのにまさか・・・。」

 

旬の気迫でガラスにヒビが入っていた・・・。

 

 

「これいくらですか?」

と旬は短剣の値段を聞く。

 

「300万円でございます。」

 

品質を見た旬は

入手難易度B級のナイトキラーより質が悪いのにそんなにすんのか。これだとせいぜいカサカの毒牙程度だぞ。

 

旬は相場を知るために持っていた短剣を見せた。

「こういうのっていくらくらいします?」

 

鑑定士は見て驚いた。

「これはこれは・・・職人の細かいこだわりが感じられる短剣ですね!」

 

普通にストアで売ってた短剣を見せた。

「最低でも一千万はすると思われます。」

 

旬は価格に驚いた。

280万ゴールドで勝ったものが!?

 

そういや攻撃力たった10の真島の鉄剣もたしか30万だったし、諸菱くんの派手なだけの装備も数千万。

 

ストアで買ったアイテムですら高値で売れるなら貧欲の玉を売る必要はないかもしれない。

貧欲の玉を売らずにストアの物を売れば資金がたまると判断した旬はストアの物を売って資金を稼ぐのだった・・・。

 

白虎ギルドにてー

 

白川社長はあの一件からずっと考えていた。

 

果たして存在するのか?

 

成長可能なハンターなんて・・・!

 

「目を開いてさえいれば、相手の力は正確に判断できる・・・。

 

レッドゲートのときの水篠ハンターが俺より弱かったのは紛れもない事実だ。」

 

だが・・・今では・・・

 

「俺がバカだった・・・。

 

 

あの強さなら人のギルドになんか入ってないで自分でギルドを作るよな・・・。

 

俺らがいくら日本トップクラスのギルドだうんぬん言ったところで、

 

成長可能なハンターならその人が属すところが頂点となるのだから・・・。

 

 

上代表も俺も骨折り損だったってことだ・・・。」

 

ニュースにて

”・・・覚醒後の覚醒を経てE級からS級へと五段階もアップした水篠 旬ハンターは魔法系の力を持っていると・・・”

 

旬のアパートの前にてー

 

宍戸課長が旬の勧誘に力を出していた。

 

しかし、マスコミが集まっているので旬は出てくることはなかった・・・。

 

葵が窓から顔を出し、

「うわぁ・・・お兄ちゃんマスコミまだいるよ。」

 

とマスコミが葵を発見し、葵は再び顔を隠す。

 

 

心配した旬が

「一言言ってこよっか?」

 

と言うと葵が慌ただしく言う。

 

よくわかってない旬は

「えっ?ネットで?俺なんかしたっけ?」

葵は旬にゆっくりと近づいて

 

「マスコミを無視して帰ってきたでしょ。私なら大丈夫だから何もしないで。」

 

 

ドンッドンッドンッ!

 

家のドアから誰かが叩く音がした。

 

旬はズカズカとドアの前に向かっていった。

 

葵が止めても旬はドアを開ける。

 

「ちょっといい加減に・・・。」

 

と言うも、どこかで見たことある顔が目の前に立っていた。

 

 

「水篠さぁぁん・・・。」

 

泣き叫ぶ諸菱くんを目に旬は・・・

 

唖然としていた・・・。

 

しかし、気になった旬は

「・・・一人暮らしじゃなかったっけ?」

 

「父名義のマンションに住んでたんです。」

 

諸菱くんは帰る家がなかった。

「そこでなんですが、水篠さん。しばらくお世話になってもいいですか?」

 

そう言いながら旬はドアを閉めた。

 

気になった葵は

「お兄ちゃん今の誰?知り合い?」

 

しかし旬は

「いや知らない人。」

と旬はしらを切っていた。

 

「水篠さぁぁぁん!!」

と諸菱さんはドアを叩きながら泣いていた。

 

 

 

諸菱建設にてー

「あなた賢太に少し厳しくしすぎたんじゃありませんか?」

 

諸菱くんの父親と母親が諸菱くんのことについて話していた。

 

 

 

疲れたような様子で話す。

 

「おかしいな。」

と父親が母親の顔を見ると

 

「お前の顔が・・・二つに見える。」

 

そういって父親は倒れた・・・。

 

 

 

感想

今回は旬が悪魔の城に行くための準備ですね。

貧欲の玉を売ろうとしたが、ストアの物を売ってお金にしたのだ。

 

マスコミを無視した旬はネットで叩かれてしまう・・・。

 

さて、諸菱くんの父親はどうなってしまったのだろうか。

次回それがわかることになります!

 

しかし、家に諸菱くんが来るのが面白かったですよねw