俺だけLvアップな件-シユキのつぶやき-

俺だけLvアップな件を熱く語ってみんなに広めたい!!

第55話 諸菱くんの勘違い

夜中の三時になっていた。

レッドゲート内ではすでに1週間が経っていた。

 

宍戸課長は白川社長に自分が残るから帰るように伝える。

しかし、ギルド員が中にいるので帰るわけにはいかないという。

 

 

その直後・・・

レッドゲートが突然開きだし、中から人が出てきた。

 

白川社長は、上原ハンター君ならやってくれると信じてた!

と思っていたが・・・・

 

中からでてきたのは

・今宮ハンター

・松浦ハンター

・矢田ハンター

3名が出てきたのだった・・・。

 

そしてギルド外からは、旬とりんちゃんがでてきたのだった。

 

宍戸課長は自分の読み通りだガッツポーズをする。

 

全員が出たと同時にレッドゲートは消えてしまったのだった。

 

白川社長は

「上原ハンターは・・・?まさか・・・生還者はみなさんだけですか?」

と聞くのであった。

 

今宮ハンターが答える。

「はい・・・私たちだけです・・・。」

 

そう・・・下級ハンターだけが戻ってきたのだった・・・。

白川社長はひどく驚いていた。

 

一体中で何があったんだ・・・?

と思わざるを得なかった。

 

旬が

「帰ろう家まで送る。」

とりんちゃんに言うと、

 

「お待ち下さい。少しお聞きしたいことがあります。」

と旬が帰ろうとするのを止める。

 

しかし、旬は

「今日はもう疲れましたので話ならギルドの方に聞いてください。」

と白川社長の手を払いのけたのだった・・・。

 

白川社長は頼みではなく、命令もしくは脅迫として

「私は白虎ギルドのマスター白川 大虎と申します。

 

我々は今回9名ものギルド員を亡くしました・・・。責任者としていくつかお話を聞かねばなりません。」

と旬を止めるも、

 

「そうかもしれませんが・・・

 

残りの三人を助けたのは俺です。責任者なら先に礼を言うべきなんじゃないですか?」

と不機嫌な表情で言う。

 

仮にもS級ハンターの前でこういう態度がとれるのも旬だけではないだろうか・・・。

そんな目で旬を見つめるも、

 

「・・・失礼しました。おっしゃる通りですね申し訳ございません。」

 

そう言い、旬は車に乗り込み帰宅した。

 

 

白川社長は旬が帰ったのを確認して、生き残ったメンバーの今宮ハンターに質問をする。

 

「なんですかあの人は・・・ものすごく愛想が悪いですね・・・。」

 

今宮ハンターも良くはわかっておらず、

「それが・・・ボスを倒した直後に何かを三回ほど叫び、急に不機嫌になってしまったんです・・・。」

 

宍戸課長がフォローをする。

「申し訳ございません社長。おそらく疲労がピークに達したんだと思います。悪い人ではありません。」

 

白川社長が宍戸課長に

「いやそんなことより・・・

 

どうしてまだ契約できてないんですか?急いでください!一刻も早く・・・。」

 

と言い、

私にあんな態度を見せるとは大した度胸だ・・・

あの男のためなら体の一部を差し出すくらいの覚悟はしておく方がよさそうだな・・・。

と思っていた。

 

宍戸課長はまってました!と言わんばかりにやってみますと答える。

 

白川社長も必要なものがあればなんだって言ってください。何があってもあのハンターを連れてくるのです。と旬を白虎ギルドに入れるために必死だったのだ・・・。

 

そう・・・宍戸課長の目は狂いはなかったのだった・・・。

 

 

高速の車の中ー

 

旬はバルカを影の兵士にしようとしたが失敗したこと能力の差がありすぎたからダメだったのかもしれない反省をしていた。

 

しかし、バルカの短剣を手に入れたので満足していた。

 

りんを家まで送った旬。お互いお疲れさまと言うもそのあとにりんが旬に向かって

「あのっ旬くん!

 

今日はありがとうございました。明日・・・じゃなくてのちほどまたお願いします。」

 

と丁寧に挨拶をしたが、旬は

旬くん!? のちほど?

と疑問に思っていたがふと時計を見るとゲートから戻ってきたが、時間は朝の三時五十分だった・・・。

 

「今日からまた諸菱くんとレイドだったな・・・」

と言い、朝になるのであった・・・。

 

 

朝ー

 

旬は諸菱くんの格好を見てあきれていた。

「その恰好でタクシー乗ってきたのか?今日は俺が迎えに行こうと思ってたのに・・・。」

 

と言うと

「ただでさえ手伝っていただいてるのにそんなわけにはいきませんよ!!行きましょう!」

 

と・・・。

 

旬が途中で一人ピックアップするからーと伝えると、諸菱くんは誰ですか?と答えた。

 

旬が臨ちゃんに電話する。

「もしもし朝比奈さん?迎えに行くからマンションの前で待ってて。」

「朝比奈さんってもしかして・・・」

 

と諸菱くんが言うと

 

「うん。」

 

と旬は答える。

諸菱くんは考える

番号知ってるし・・・親しげな口調・・・水篠さんと朝比奈さんはそういう関係だったのか・・・。

と勘違いしていた。

 

 

 

りんちゃんの家の前につくと諸菱くんが

「あの・・・彼女さんのことなんて及びしたらいいですか?」

 

と恐る恐る聞いてきたので旬は

「は?彼女じゃなくて妹の友達な。」

 

りんが出てきたがオシャレな恰好だった・・・。

 

「おはようございます隊長!」

 

そういってりんちゃんが車の中へ乗る。

 

旬がレッドゲートから帰ってきて眠れたのかどうか聞くと・・・・

「一睡もできませんでした。」

 

旬は紳士に

「疲れただろ。着いたら起こすし少し寝たら?」

とりんちゃんに言った。

「旬くんは寝れましたか?」

「横にはなってたけどあんまり・・・?だって家帰ってきたら四時過ぎてたし。」

「ですよね・・・」

 

と意味深な会話をしていると、また諸菱くんが勘違いをする。

 

 

 

「あの水篠さん・・・

 

朝比奈さんは未成年です!」

と遠回しに言うと

「だったら?」

 

と旬は気づいてないようだった。

 

「・・・いえなんでもありません。」

と諸菱くんが答えるも、内心では

やはり普通のお方じゃない・・・・僕みたいな一般人が踏み込める領域じゃなさそうだ・・・。

 

そんな会話をしつつ、ダンジョン先へ向かうのだった・・・。

 

感想

バルカ影の兵士にしたら最強じゃない?w

と思ってしまった・・・。

アタッカーにイグリット、タンクにアイアン、暗殺に・・・?と言う感じで・・・。

 

しかし戻ってきた後の諸菱くんの勘違いが凄まじすぎて笑える会でしたね。

レッドゲートでの緊張が一気にほぐれた感じがします。