俺だけLvアップな件-シユキのつぶやき-

俺だけLvアップな件を熱く語ってみんなに広めたい!!

第133話 (先読みネタバレ注意) 選択の決意と葵を思う旬の言葉。ぞれぞれの思いは・・・。

ヘリコプターの中、中継をしているリポーターとカメラマンが乗っていた・・・。
カメラマンが

これはひどいな。」

 

と言うと、リポーターは

「建物を破壊し、木を引き裂き・・・

 

まるで人間の痕跡をすべて消そうとしているように動き回っている。

 

そして何よりも重要なことは・・・奴らは人を食べる事です。」

と言うと、カメラマンは危機感を感じていた。

 

リポーターは

「奴らの手が届かない高さにいて、こちらから攻撃しない限りは安全だ。

 

数回の観察で確認された事実だから信じられる。

 

それより、巨人の中で最も巨大な巨人は・・・

 

他の巨人は各地に散っていったのに一人でゲートを守ってる。

 

誰かを待っているのか・・・ゲートを守っているのか。

 

理由はわからない。」

と言う。

 

カメラマンはカメラを回しながら、

まるでプログラムに基づいて動いている機械のように見えます。」

と言う。

 

リポーターは

ダンジョンブレイクが起こってからどれくらい経ちますか?」

と言うと、カメラマンが

「今日で2日目です。」

と答えた。

 

リポーターはつぶやいていた・・・。

 

 

旬の事務所にてー

 


DFNに行くんですか!?」

と諸菱くんが旬に言う。

 

心配そうに言うも、旬は

「成功すれば我進ギルドの名前が世界中に広がる。」

と言うも

 

諸菱くんは本当に心配していた。

 

 

「わかりました、水篠さん。

 

僕も一緒に行きます!!

と諸菱くんは同行をすることを決意した。

 

この言葉に驚いた旬は

「え!?」

と言うと、

「レッドゲート事件、架南島攻略、そして最近の二重ダンジョン。

 

ニュース記事にあるこれらの共通点を知ってますか?

 

僕がどこにもいないでしょう、水篠さん!」

と泣きながら諸菱くんが事件を集めたアルバムを旬に見せる。

 

「僕が唯一他の人に自慢できることと言えば、いつもあなたのそばにいるということです!

 

これを自分で言うのも恥ずかしいですが、水篠さんは僕の誇りの源なんです!」

と立ち上がって号泣する諸菱くん。

 

旬が言うも諸菱くんは続けて、

「だから僕も水篠さんがいるところにいたいんです。

 

ぜひ連れて行ってください。」

と言うと、

「さっきは俺に行かないように忠告してたけど・・・俺がどこに行くと言ったか覚えてるの?」

と旬が言う。

「僕は水篠さんを信じています。

 

だから水篠さんが無事なら、僕も無事です。」

と諸菱くんが自信を持って言う。

 

この言葉を待っていたのか旬は顔を隠し、微笑む。

 

旬は立ち上がり、

「冗談だよ。こんな状況でDFNに行くわけないだろ?」

という。

「水篠さん?」

と心配そうに思う諸菱くん。

「今日は家に帰っていいよ。お疲れ様。」

 

と言い、ドアを開け帰宅する旬。

諸菱くんは

「水篠さん!!」

と言う。

 

諸菱くんは悲しそうに旬を見つめる。

 

 

 

旬は歩きながら考え事をしていた・・・。

 

考え終わったのか、家に入り、

「ただいま。」

 

と言うと、旬の母親が

「おかえり、旬?

 

夕飯食べる?」

と言うも再び旬は

「葵はどう?」

と葵を心配するも旬の母親は

「葵はまだ食欲が無いみたい。」

と答えた。

旬は

そうだ・・・。選ぶ必要がある。

とどうやら考えの結論が決まったようだった・・・。

 

 

食事中に諸菱建設に行ったことを思い出す・・・。

「すみません。

 

残念ながら、俺にできることは何もありません。」

と言うと、諸菱くんの父親は

「そ・・・それでは水篠さん、あなたのお母さんはどうやって回復したのですか?」

と質問をするも旬は

「会長。

 

もし俺がその方法を知っていて、

 

それでお金を稼ぎたいとしたら、なぜ今まで黙っていたんでしょう?」

と旬は答えた。

 

諸菱くんの父親は悲しそうに答えた。

 

旬は

「それでは失礼します。」

そう言って社長室を後にした・・・。

 

エレベーターの中で、

「はぁ・・・

 

それでも、賢太の父親なのか・・・。」

と言い、

しかし俺は彼の事を知らない。

 

彼がどんな人なのか、

 

本当に病気を患っているのか、何かを企んでいるのかわからない。

 

命の神水は残りの数が限られている。

 

もう少し使い方を慎重にしないといけない。

と考えていた。

 命の神水は残り・・・・5個・・・

shiyukichi.hatenablog.com

 

食べながらずっと考えていた・・・。
彼の申し出は非常に大胆だった・・・でも、だましてもなかった。

 

もし今すぐ選択しなければならないとしたら、俺は・・・。

と考えた挙句、

「・・・

 

母さん。

 

俺は行くよ。」

と言う。

後ろ姿で洗い物をする旬の母親。

 

旬は考えていた。

 

旬の母親は洗い物をしながら

「お父さんも火事と連絡を受けると食事中であってもいつも飛び出していったわ。

 

食べ終わったら荷物をまとめるの手伝うわ。」

と母親が言う。

葵はその会話を布団の中で話を聞いていた。

 

布団で顔を隠す葵。

 

夜・・・

 

旬は葵の部屋のドアを開け、

 

旬は

「少し話そうか。」

と言う。

 

考え事をしながら、

「ほら、俺は最近死にかけただろ。」

たぶんプレイヤーになる前の二重ダンジョンのことを言ってるのだと思う旬。

 

と言うも葵は黙っていた。

旬は

「・・・。」

 

しまったと思い、葵の方を向き、

「いや、違う。えぇとそうじゃなくて・・・

 

そうだ、俺はいつも死ぬ危険にさらされているだろう。

 

今度は本当に死ぬかもしれない。

 

かなり危険だ。

 

とにかく、生きて帰ってくることが出来た。

 

生きて家に帰るたびに感謝している。

 

だから今回も生きて帰ってくるよ。

 

ありがとう。

 

今まで俺が行くことを止めないでくれて。」

と言い、葵の頭を撫でる旬。

 

葵は涙目になり、

 

泣きながらながら、

「どうせ行くんでしょ。」

 

と言う。

旬は

「ああ。戻ってくるさ。

 

心配するな。

 

遠く離れていても俺が守るから。」

葵を守る約束をし、旬はDFNへと旅立つのだった・・・。

 

記者会見にてー
後藤会長が説明をする。

 

あたりはカメラマンや記者達でいっぱいだった・・・。

 

旬が後藤会長に近づき、

 

旬が演説をする。 

 

旬と後藤会長が握手をし、旬は出発のため、空港へと行くのだった・・・。

 

諸菱くんもまた、空港で大荷物を背負ってDFNへ行こうとしていた。

 

旬が諸菱くんを見つけるも、

 

諸菱くんは決意の眼差しをしていた。

 

呆れた旬は諸菱くんとDFNへ行くことになったのだった・・・。

 

水篠 旬 Sランク

我進ギルドマスター

 

諸菱 賢太 Dランク

我進ギルド副マスター

 

こうして二人は舞台はDFNへと移り変わるのだった・・・。

 

感想

葵を思う旬。このシーンも89話同様感動しますよね!!

 

自分が死ぬかもしれない。

だから諸菱くんも連れて行くことができない。

 

どんな危険な目にあっても、葵だけは必ず守ると約束をする旬。

 

人生オワコン状態の葵もようやくその言葉に涙する。

 

何も言わず、そっと準備を進める旬の母親。

 

選択をし、命の神水をあげずに終わる諸菱くんの父親。

これから溺睡症はどうなるのだろうか・・・

 

本当に俺だけLvアップな件は面白いです!!

自分は前回の設計者と戦って終わりかなーっと思っておりましたが、まだまだ続きます!

確かに、石像の姿を借りていただけだったので、決着はついてないですもんね・・・。

 

ここのシーンは本当に好きなので是非皆にお勧めします!!