俺だけLvアップな件-シユキのつぶやき-

俺だけLvアップな件を熱く語ってみんなに広めたい!!

第78話 友谷の爆発発言!?しかし、次第に・・・。

学校にて葵がクラスメートと会話してると

「ね・・・ねぇ!葵のお兄ちゃん!テレビに出てるよ!

 

葵はなぜ兄の旬がTVにでているのかわからなかった・・・。

 

10分前・・・

 

友谷がマスコミの前にて爆弾発言に踏み切った。

「たとえランクが低かったとしても、みなさんの愛に応えるため、僕はモンスターと戦うつもりです!

 

僕、友谷 稔は・・・審査結果とは関係なく、ハンターとしてみなさんをお守りします!」

 

効果は抜群だった・・・。

 

 

しかし、行ってることとは裏腹に、

いいぞいいぞ、みんなもっと俺に注目しろ!

トップスターの俺が引退を宣言したんだ!

 

友谷は注目されて大満足だった。

 

もちろん真っ赤な嘘だけどな。審査結果はもう出てるっつーの!

A級だA級!

 

二年・・・二年だけハンターとして高額な報酬をもらい、死神ギルドの広報活動をする。

 

最近キャッチされはじめたスキャンダルをかき消すにはこれが一番!

 

トップスターの座を捨て命を懸けてまで市民を守る。立派な人間って感じだろ?

 

友谷は演説を続ける・・・。

 

 

会話の間に電話が鳴り響きだした・・・

 

 

「十人目のS級ハンターが現れたんだな!?」

 

友谷は

「・・・・・・ん?」

状況がつかめず戸惑っていた。

 

「マジだ。協会のホームページが更新されてる!!」

「この人が!?」

「十人目のS級ハンターってのは!?」

 

マスコミは察した・・・

前回犬飼課長や後藤会長が来ていたことから・・・。

 

そのS級ハンターがくるからだったんだ!

 

マスコミは慌てだし、

「大スクープだ絶対に逃がすな!!」

バタバタと入り口前に行くマスコミたちに対して友谷が

「み・・・みなさん?」

きょとんとしていた。

 

入り口には犬飼課長達が封鎖していた・・・。

 

「通してください!」

「S級が出たんですよね?」

 

「そう言うのって事前に告知すべきなんじゃないんですか!?」

「通してくださいよ!」

 

 

友谷がその場に崩れ落ち

「えっ・・・?S級?よりによって今日・・・?」

 

自分の晴れ舞台がめちゃくちゃにされて慌てる友谷が続けて

 

「ちょっとデイリー芸能さん!?」

車に乗っていた記者に話しかけるも

「あっ友谷さんまた後で連絡します。」

 

友谷よりも全員10人目のS級ハンターに食らうついてしまったのだ・・・。

 

「だから明日の見出しは”涙のE級 歓喜のS級となる”これに変更だ!」

 

打ち合わせと違ったタイトルにされる始末。

 

旬が入り口にてシャッター音と共に現れる。

 

 

「・・・これ水篠さんじゃないか?」

発掘隊のメンバーがさきほど報道された旬の顔を見て言う。

「水篠さんがニュースに出てる。」

 

この一言に旬ににらまれた男が

「だから言ったろ!俺はあいつの目を見ただけでわかったぞ!!

 

どんな残酷な事件を起こしたって!?」

この大声に発掘隊のメンバーが集まりだし、皆が旬のS級デビューの報道に食らいついた。

 

「日本で十人目となるS級ハンター水篠 旬さんが今・・・」

 

スマホ画面で見ているのは全国TVで報道されていた・・・。

その画面を見たら、予想と外れてガクガクと震えていた。

 

皆が旬のニュースを見ていた・・・。

観月さん・・・馬淵さん・・・そしてS級ハンターの向坂 雫(実は馬淵さんが教えていたのが雫

 

 

諸菱くんの父親も旬のことをTVで見て諸菱くんに言う・・・。

 

諸菱建設のギルドマスターになるべく、諸菱くんの条件として旬を連れてくると言うこと・・・。

その答えは・・・

 

「ごめんなさい父さん・・・。水篠さんを振り向かせることはできませんでした。

 

水篠さんが・・・

 

ギルドを作るから副マスターになりたいのならついて来いって・・・。」

素直に答える息子を見て父親はニコっと笑う。

 

 

素朴な質問をする父親。

 

すぐに答える諸菱くん。

 

父親は言う。

 

答えを聞く諸菱くん。父親はすぐにその答えをいう・・・。

 

 

「私たちを守るためだ。」

父親は続けてその理由を言う。

ハンターの力はどんどん強くなっていっている。国の武力と同等の力を持つ者の存在はもう珍しいものではない・・・。

 

”国家権力級”と呼ばれる世界最強のハンターまで登場した。

※超重要なキーワードです!!

 

すでに弱小国の一部ではハンターが王のように君臨している状況で、法や国の機関がいつまで私たちを守ってくれるかわからないではないか。

 

私はギルドを作り、信頼できるハンターを集めたかった。金や人脈が目的なのではなく、人間的に信じ頼ることができるハンター達を・・・。

 

そしておまえはもうそんな人を味方につけたようだ・・・。

 

合格。

 

お前に任せよう。諸菱ギルドを育ててみなさい。

 

信頼できる強いハンターたちを従えるんだ。

 

これからはそんなハンターがものにも代えがたい大切な財産となることだろう・・・。」

 

認められた諸菱くんは素直に

「ありがとうございます父さん!

 

でも・・・僕にはできません・・・。」

意外な返答に父親は驚く。

 

「僕は水篠さんのギルドに入ります!」

諸菱くんの決意は決まっていたのだ・・・。

 

 

ハンター協会前にてー

 

旬は疑問だった・・・。

この人達は友谷 稔を撮らないでなんで俺を囲んでんだ?

 

旬はわかってなかったのだ・・・

 

しかしマスコミの一言で

「水篠さん!カメラ目線いただけますか?」

「水篠さん!全国生中継ですので笑顔でお願いします!」

 

白川社長がフォローし

「相手をすると疲れるだけです。我々がご自宅までお送りしましょう。」

ポンと肩に手を置かれる旬。

 

しかし、旬は白川社長に省みず、

 

「大丈夫です。」

 

そういって旬はマスコミの後ろへと移動し、消えていったのだ・・・。

 

一同言葉を失う・・・。

 

 

上代表が

「ここまで運動神経がいいのに魔法系ハンターだとは・・・。

 

白川社長?」

 

白川社長は思っていた・・・それと同時に疑問がついに解決する・・・。

速い!俺ですら見失うほどに!

 

強いと言うことは知っていた。

 

だがそんな事件の話じゃない・・・。

 

今の動き・・・審査室から漂ってきたあの魔力!

 

あのときよりも強くなっている!!

 

再覚醒はもう終わっているはずだ・・・

 

さらに強くなるなんてそんなことが起こり得るのか?

 

いや・・・

 

 

ひょっとすると再覚醒ではなく・・・

 

 

まさか・・・・

 

 

持続的に成長可能なハンターなのでは・・・?

 

 

感想

旬の天然さがやばいですねw

 

しかし今回は重要なキーワードが諸菱くんの父親からでました!

 

国家権力級とは何ぞや・・・(´・ω・`)

 

これもおいおい出てくることなので覚えておくといいですよー!

何度も読み返すうちにわかってくるってのが俺だけレベルアップな件の面白さでもありますよね!あと旬天然だしすごいし!でw

 

ついに白川社長は旬の謎がわかっちゃいましたねー!今まで旬のことが疑問に思ってましたが、ついに今回でバレちゃいます!それでも白川社長独自の考えですけどね・・・・。