俺だけLvアップな件-シユキのつぶやき-

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第94話 架南島レイド日本最終メンバー表ついに公開!?・・・迫る架南島レイド・・・進化するアリが・・・!?

親善試合は終了し、それぞれが帰宅する。

 

白虎ギルドにてー

白川社長が自分のデスクに座り、ふぅとため息をつく。

 

成長する覚醒者・・・

 

本当に存在したとは・・・。

 

ずっと旬の成長する覚醒者のことについて考えていた。

 

「彼にはどのくらいの価値が付くんだ?」

 

旬の存在が大きくなっていた・・・。

 

水篠ハンターをスカウトしようなんてとんだ愚行だった・・・。

優れたハンターとのつながりを維持する方法は他にもある・・・。

 

「プランBに変更だな・・。」

そう計画する白川社長はスマホを見ていた・・・。

 

四日後のアリの討伐に参戦するハンターの最終名簿か・・・。

 

白川社長は架南島レイドの参加者名簿を見ていたのだ・・・。

 

白川社長は驚いていた・・・・。

 

 

水篠ハンターの名前がないじゃないか!!

 

 

 

DFNハンターが泊まるホテルにてー

 

リューが誰かと電話をしていた・・・。

 

リューが電話をしていた相手は・・・レイジというDFNの抜剣ギルドの副ギルドマスターだった・・・。

 

リューはその言葉に対して濁らせる発言をしていた。

 

レイジも気になっていた。

あのリューがこれほどいう人物とはいったい誰なのか・・・。

 

水篠 旬。最近S級になった再覚醒者だ。」

と旬のことを告げたのだった・・・。

 

しかしレイジはアリ討伐の参加名簿を見ていたのだが、

「おかしいですね。そんな名前載ってませんよ。」

 

よくわからなかったリューは

「えっ?載ってないとは?」

 

レイジが説明する。

「あっすみません。実は今さっき日本から最終名簿が送られてきたんです。

 

最上 真

町田 堂玄

白川 大虎

向坂 雫

黒須 圭介

美濃部 剛

この6人の名前しかありません。」

 

リューががっかりする・・・

「そんなまさか・・・。

 

 

後藤会長がぼけてない限りあれほどまでのハンターを除外するわけがないはずだ・・・。」

 

レイジが答える。

 

 

リューが答える。

 

 

 

 

架南山カルデラ湖にてー

何か異変が起こったようだ・・・。

何者かが、

「この島から出よう・・・

 

獲物が尽き・・・共食いが始まった・・・。

 

この土地には王国の民を養うだけの食糧がない・・・。

 

このままではいけない・・・。

 

もっと強い兵士が・・・

 

王国の民を率いるこの上なく強い兵士が必要だ・・・。

 

王国のため・・・

 

我々の前に立ちはだかる敵を恐怖のどん底に陥れるのだ・・・・。

 

 

王国のため・・・

 

我々の前に立ちはだかる敵を恐怖のどん底に陥れるのだ・・・・。

 

我々の前に立ちはだかる敵を恐怖のどん底に陥れるのだ・・・・

 

強くならなければならない・・・!!

 

 

強くならなければならない・・・!!」

 

「キェエエエエエエエエエエエエ!!!」

と雄たけびを上げる・・・。

 

「食いつくして・・・。

 

 

強くなれ・・・わが子よ・・・。」

どうやらアリの女王が子供に対して言ってるようだった・・・。

架南島でダンジョンブレイクしたここはもはや食糧不足・・・。

どうやっても王国のアリ達を養っていくことができない・・・。

そう思った母親が強く願っていた・・・。

 

旬のアパートにてー

 

夜・・・旬は家に帰ると・・・

 

 

部屋が散らかっていた。

 

旬は

俺が悪魔の城に言ってる間に・・・

と思いながら妹の葵の頬をつねる。

 

それをみていた母親は唖然としていた。

しかし笑顔になり、

「四年ぶりの家事はお掃除かしら?三人で片づけよっか。」

 

この一言に旬は笑顔になり頷く。

 

母親が

「この家も古くなったわね。なかなか汚れが取れないわ。」

とTVを吹きながら言うと旬が

「俺が子供の頃から住んでるもんね。」

と片づけしながら答えた。

 

 

掃除しながらまたも母親が

「旬。お母さんが寝てる間に・・・

 

何か連絡なかった・・・?お父さんのこと・・・。」

 

旬の顔色が少し変わる。

「・・・・うんまだ何も。」

 

旬は考えていた・・・。

俺も今、父さんみたいなハンターをしてると言えば・・・。

 

母さんはなんていうだろう・・・。

 

母さんが古くなったこのマンションを離れようとしない理由・・・。

 

普通の人は一生働いても稼げないような額を手にした俺が、家賃を払ってまでここにいる理由・・・。

 

母さんはまだいなくなった父さんを待っている・・・。

 

ここに帰ってくるんじゃないかと・・・。

 

 

この家には、いや・・・母さんには俺が必要だ・・・。

 

架南島レイドは・・・

 

そう・・・旬の名前がなかったのには理由があった・・・。

前回後藤会長に向かって旬が参加するかしないかを伝えた。

旬は全員の実力を見たら自分がいなくても架南島レイドは大丈夫だろうと思っていた。

それに母親が溺睡症で目が覚め、母親には父親がいない・・・。(ダンジョン内で閉じ込められてアメリカにいたとは知らない。)

だから旬は父親に代わって母親の傍にいることを決めたのだ・・・。

 

 

とあるテレビ局にてー

ニュースキャスターが

「アリ型モンスターは驚異のスピードで姿を変えてきました。

 

変異種が集団の大変を占めること。それを私たちは”進化”と呼びます。

 

この写真は第一次第二次討伐の際に撮影されたアリ型モンスターです。

 

この頃はまだ地面を這って生活していました。大きさを除けば普通のアリと大差なかったのです。

 

ところが!

 

こちらは第三次討伐の際に撮影されたアリ型モンスターです。

 

頭部が小さくなったことで人間のような直立歩行が可能になり、以前よりも動きが速くなっただけではなく、この四本足をまるで手のように動かすことができるようになりました。

 

 

たった二年でまったくの別物になってしまったのです。

 

そしてこちらはDFNに大きな被害を与えた最近の姿です。

 

さらに人のような体系へと進化して、背中には大きな羽までついています。」

と架南島のアリのモンスターについて説明をしていた。

 

 

別のキャスターが

「こんなのが空を飛んでいるんですか?」

と聞くと、

 

「そうなんです。今回日本DFN連合チームが誕生した決定的な理由でもあります。」

 

「このような恐ろしいモンスターが相手ならいくら強いハンターでも怖気づいてしまうんじゃないですか?」

と質問をされる。

 

「引退したのに参戦を決意した勇敢なハンターもいますよ。」

とキャスター達がてんやわんや騒いでいた。

 

またとあるネット記事では・・・

 

・てかなんで水篠は出ないの?

・S級になっても中身はE級のまんまなんだろ

 ちびって逃げたんじゃね?w

・引退した美濃部ハンターですら参戦すんのに・・・水篠は?ww

・S級のくせにまじでないな

 恥を知れ

 

旬は叩かれていた・・・。

 

それを見ていた旬は

俺は何を言われたって気にしないけど・・・葵が心配だ。

と家族のことを気にしていた。

 

 

スマホから電話が鳴り響く・・・。

「水篠さん!僕です賢太です!」

とかかってきたのは諸菱くんだった・・・。

 

世間話をする旬。

 

それより事務所によさそうなところを見つけたんです。見に来られませんか?」

とギルドを作ることを伝えていたので諸菱くんは物件を探していた。しかし旬はそんなことを忘れていたので

 

「事務所?」

と聞きなおしていた。

 

そして旬は諸菱くんに案内され、事務所を見に行ったのだった・・・。

 

 

「ギルドを作るなら事務所がないと!いかがですか?ここなら水篠さんのご自宅からも近いですし・・・!」

と諸菱くんは旬に尽くしてよい物件を探していたのだが・・・。

 

「・・・俺達二人しかいないのに広すぎないか?」

と旬が言うと

 

「二人じゃありませんよ。マスターに副マスター、それから職員。ギルドには最低でも三人のハンターが必要です。」

と諸菱くんは知識があるので旬に伝える。

 

「それならあと一人呼ばないといけないのか・・・。」

と旬は言うが

名前だけ借りられそうなハンターを探さないと・・・。

と考えていた。

 

諸菱くんが思い出したかのように

「そうだ。水篠さんのことを探してる人がいました。」

 

「俺を?誰?」

と旬は誰か気になっていた。

 

「外国の方で英語を話してました・・・。

 

7月17日まで日本にいるから連絡してほしいそうです。」

 

外国人・・・・?誰だ?

誰かわからなかった旬だった。

 

しかし何か違和感を感じる旬。

 

「ごめんちょっと家に戻ってくる。」

 

「はい?」

と諸菱くんが言う間もなく旬は跡形もなく諸菱くんの前から消えてしまった・・・。

 

影の兵士が代わりに現れたので驚いた諸菱くんはびっくりして叫んでいた・・・。

 

 

 

旬のアパートの近くにてー

 

何やら事件が起こったようだ・・・。

 

脅されている人が命乞いをするも

 

旬が現れる。

「一つ聞いていいか?なんでこんなことすんだ?」

とナイフを持った男に質問をする。

 

「なんだよ説教か?理由なんてねーよ。強いて言うなら・・・

 

楽しいから!?

 

そういって脅迫していた男が旬の前に行く。

 

「俺より弱いのを見るといじめたくなって仕方な・・・」

 

と旬にナイフを刺しながら言うも・・・

「わかる気がする。」

 

と旬は平然と立ちながら男に言う。

 

ナイフは旬に刺さらずにいた。

 

旬が警告の意味を兼ねて

「でも一度その味を知ってしまうと・・・

 

元の生活にはなかなか戻れないだろ?」

そういって脅迫した男の足を少し傷つける。

 

「暗くなる前に

 

家に帰れたらいいんだけどな。」

と再度

 

脅されていた女性は急いで帰る。

 

旬が

「日付が変わる前に自首しろ。

 

死にたくなけりゃ。」

と影の兵士を潜ませ、

0時までに自首しなかったらこいつを殺せ

と影のオークに命令する。

 

「命は大切にな。」

 

と脅迫した男に伝え、

ハイオークの影に”待て”ができるかしらないが・・・。

と思いつつも

 

明日はついに・・・架南島レイドが始まる・・・。

 

 

翌日ー

ヘリにて移動するハンター達。

 

ハンターを乗せたヘリが架南島へ向かった。

 

リューは震えていた・・・。

 

あの瞬間のあの感覚・・・

 

死・・・?

 

「ハッ・・・何言ってんだ・・・大袈裟な・・・。」

 

とあのときは恐怖を感じていたリューだったのだ・・・。

 

感想

今回は結構話ありましたね。

・白川社長が旬が前々から成長するハンターだということ。

・女王アリが特殊なアリを産んでしまったこと。

・リューが旬に対して死を感じたことやS級の中でも飛びぬけていること。(旬の実力が)

・旬の家族の話。

そしていよいよ始まる架南島レイド。

特殊なアリが産まれたこと・・・皆は知らない・・・。この後どうなるのだろうか・・・。無事日本とDFNの連合チームは討伐することができるのだろうか・・・。