俺だけLvアップな件-シユキのつぶやき-

俺だけLvアップな件を熱く語ってみんなに広めたい!!

第90話 医院長の企み・・・そして架南島レイド準備へ・・・

「ええっ!?

 

”溺睡症”から患者が目覚めただと!?

 

世界的にも前例がないはずだっ!!」

 

病院の医院長が旬の母親のことを聞いたのか驚いていた・・・。

 

 

「患者のご家族が今すぐの退院を希望されていますが・・・どうなさいますか?」

と担当の医者(主治医かな?)が言う。

 

「ダメだ!ダメだ!まだ容態が安定したとは言えないだろう・・・。四年も寝てたんじゃなかったのか?歩けるはずもないし・・・。」

と医院長が世界初の溺睡症から目覚めた患者としてメディアから取り上げてもらいたいと思ってこの病院の名前を売ることができると思っていた・・・。

 

しかし主治医が

「それが・・・患者の状態が極めて正常なんです。

 

四年間寝ていたとは思えないほど・・・身体機能に問題がなく歩くこともできます。」

 

 

医院長が

「四年も寝てたのに身体機能に問題がない・・・?」

 

「生命維持装置のお陰ではないでしょうか。」

と主治医が答える。

 

「うむ・・・。だが退院はダメだ。こういう事例は学会に報告しなくては・・・。」

 

物事の順序通り行ってメディアに注目させようと企んだ医院長だったが、主治医が

「そう思い私からもまだ隊員は早いとお話ししたのですが・・・ご家族が普通の方じゃありませんでして・・・。」

と言うと医院長が不思議そうに

「普通じゃないって?」

 

息子さんが・・・最近騒がれていた十人目のS級ハンター水篠 旬さんなんです。」

 

S級ハンターの持つ社会的な影響力はとてつもないものだ・・・。

しかしそれより、万が一そのハンターを怒らせて理性が失われるような事態にならなければ・・・。

 

「あー・・・・。」

 

病院を危険に晒すことができない医院長は

「健康な患者をいつまでも病院にいさせるわけにはいかないな・・・。」

 

そう言って退院許可が下りたのだ・・・。

 

 

母親の病室にてー

 

旬が葵をつれてやってきた・・・。

葵をみた母親は

「葵・・・すっかりお姉さんになったわね。」

 

葵も母親が目覚めたことにより号泣していた・・・。

「お母さぁん・・・。」

 

そういって母親に抱き着く葵・・・。

 

それを見た旬は思っていた・・・。

 

努力が実を結んだ・・・。

 

やっと真の報酬を手に

 

したんだ・・・。

 

だけど・・・

 

ハンターとして活動してるうちに・・・

 

足を踏み入れてはいけない領域まで来てしまったのでと言う・・・

 

 

不安がつきまとう・・・。

 

 

 

病院の外にてー

 

ベンチに座り、スマホを見つめる旬。

 

悪魔の城にいる間にいろんなとこから連絡があったんだな。

 

不在着信も結構入ってる・・・まぁ用があるならまたかかってくるだろう。

 

次にニュースを見ていると・・・

 

これってカイセル?こんなことまでニュースになるのか・・・。

 

閲覧していると突如電話が入る・・・。

 

「もしもし。」

電話に出るとかかってきた相手が・・・

「ハンター協会の後藤です。」

 

会長?

と思った旬が

「どうされましたか?」

と内容を聞いてみると・・・

 

「ニュースをご覧になっていませんか?」

と後藤会長が言う。

 

「あ・・・すみません。最近ニュースを見てなかったもので・・・。」

 

そう素直に言うと後藤会長が

「そうでしたか・・・では会ってお話ししたいので今からうかがってもいいでしょうか?」

と丁寧に言う後藤会長。

 

しかし、旬が

「あっ僕がそちらに行きます。」

そういって電話を切り、ハンター協会に向かっていったのだ・・・。

 

 

ハンター協会にてー

 

「作戦開始は四日後・・・。

 

架南島に向かいアリを討伐します。力を貸していただけませんか?

 

国民はみな架南島奪還を願っています。どうかお願いします。」

 

 

旬はこの言葉に少し考える。

ハイレベルなモンスターがうようよしてる島だ。レベルアップするのにもってこいだが・・・。

 

しかし、目標がかなった旬は病室で母と葵が抱き合った姿を思い出して

は・・・。」

 

続きを言おうとした旬だったが突如何かを感じた旬は・・・

 

魔力の波長?

 

旬の異変に気付いた後藤会長は

「どうかしましたか?」

 

「どこかでハンター同士が喧嘩でもしてるみたいです。」

 

「ハハハッさすがです。この距離で感じ取るとは・・・。」

どこかでハンター同士が何かをしてることを旬に教える後藤会長

 

「今体育館でS級ハンターたちが体をほぐしているんですよ。きっと勝負でもしているのでしょう。」

 

旬が

「S級ハンターがですか?」

と聞くと

 

「はい。架南島レイドまであと四日しかありませんからね。

 

DFNからもリューをはじめS級ハンターたちが来ています。」

 

旬が

「リューってひょっとして・・・。」

 

「ハンターでなくとも誰しもが一度は耳にしたことのある名前でしょう。」

 

「DFN一と呼ばれるあのリューです。

 

見に行きますか?」

 

そういって後藤会長と旬は体育館へと足を運んだ。

 

体育館にてー

獣人化した白川社長が誰かと戦っていた。

 

二人が組合になり、足払いをされる白川社長。

 

「白川師範!まだ若いんだからもう少し足腰を鍛えた方がいいんじゃないか?」

 

「私は師範ではありませんよ町田(まちだ)師範。」

 

再び町田と組合を始める白川社長だった・・・

 

 

その試合風景をみて後藤会長が

「S級ハンターが一か所に集まることは滅多にありません。先ほどの魔力の波長はおそらく彼らから発せられたものでしょう。」

 

旬が見たままのことを言う。

「白川ハンターが押されていますね。」

 

 

「それでも白川さんが本気を出せば町田ハンターじゃ敵いませんよ。」

そう言って現れたのは

 

上代表だった・・・。

 

 

「お久しぶりです。水篠ハンター。

 

あの道着を着た人は明星の町田 堂玄(どうげん)さんです。」

 

町田 堂玄はS級ハンターで明星ギルドのギルドマスターだったのだ・・・。

 

「白川ハンターはどうして本気を出さないんですか?手加減をするような相手ではないと思うのですが・・・。」

と旬が質問すると

 

「人前では全力を出すことができないんですよ。

 

白川さんは戦う時怪物と化すんです。」

 

変身系だって噂は本当だったのか・・・。

 

「それからあちらにいる人たちが・・・。」

そういって紹介するのが・・・。

 

 

DFNの抜剣ギルドのメンバーを紹介する最上代表・・・。

 

 

イザ

 

マリー

 

ケン

 

ルノー

 

アーシー

 

カナ

 

シーマ

 

 

ミズア

 

感想

やっとのことで葵と母親が合流シーンがこれもまた泣けますよね・・・。

 

そしてこれから始まるアリの討伐戦・・・。

 

DFNのS級ハンターも集まりこれから架南島レイドが始まるのか・・・。

 

まだまだ楽しみが増えますよね!

俺だけレベルアップな件は本当に楽しいです!w