俺だけLvアップな件-シユキのつぶやき-

俺だけLvアップな件を熱く語ってみんなに広めたい!!

第85話 空港に現れた男はアメリカのハンターのあのお方?それとも別の・・・!?

エシルの言う通り、90階から難易度が一気に上がった・・・。

 

城塞を守るモンスターの強さも数もこれまでの階とは比べ物にならない。

 

上げられるだけ知能を上げたつもりだったがマナが大幅に削り取られる・・・。

 

それほど多くの影の兵士達が破壊されては再生するのを繰り返しているということだ・・・。

 

 

97階・・・

 

だけどここまで来れたのはまぐれではない。

 

旬のレベルも90になった・・・。

 

エシルも驚いていた・・・。

 

序列5位のリカード一族に続いて、序列4位のフェイトス一族まで・・・。

 

エシルは次々に倒していくことに驚いて、気になったことを今旬に言う・・・。

「人間ってみんなしゅ・・・旬様のように強いんですか?」

 

旬は

「俺と並ぶのは二人ほど?」

 

旬はエシルの言葉より、こう考えだした・・・。

 

考えた旬はエシルにこう言う・・・。

 

「エシルはもう帰っていいぞ。ここからは自分でどうにかする。」

 

 

捨てられたのかと思ったエシルは

「えっ?わ・・・私・・・そんなに役に立ちませんか?」

 

ほんと変わった子だな

 

と思った旬は誤解がないように

「そんなんじゃないよ。大変だろうと思ってご苦労様ありがとう。」

 

 

エシルが黙る・・・。

 

 

結論が出たのか

「私、最後までお供します!

 

見てみたいんです。旬様が何を成し遂げるのか・・・。

 

旬はエシルを見つめ、

「わかった。なら行くぞ。」

 

そういってエシルと旬は次の階に行く。

 

【98階に移動します】

 

 

 

 

成田空港にてー

とあるハンターが日本に来たようだ・・・・。

 

「なんだか騒々しいな・・・。」

 

そうしゃべるのはS級ハンター”リュー”という男・・・。

 

「・・・ここに一人強いのがいる。」

リューが空港内にて思う。

「リューさんよりもですか?」

と一緒にいた女性の通訳が言う。

 

そんなのが空港なんかにいるわけないんだが・・・。

そう思いながらハンター協会の人が言う。

「お待たせして申し訳ございません。すごい人でなかなか前に進めませんでした。」

 

リューがハンター協会の人に質問をする。

「空港でなにかあったんですか?」

 

ハンター協会の人が答える。

「たいしたことではありません。アメリカのハンターが私用で来てるんです。」

 

 

リューは思う・・・。

アメリカのハンター・・・今回のことと何か関係があるんじゃないだろうな?

と思いながらも歩く。

 

「車を用意しております。」

そういってハンター協会へと案内される・・・・

 

 

後藤会長がリューと対面する。

 

この男が・・・劉志剛(リウ・ヂーガン)に匹敵するアジア唯一のハンター。

 

リュー・・・たしかにただならぬオーラを感じる・・・。

 

後藤会長はあって早々にリューの特有のオーラを感じていた。

 

そう・・・リューはDFNから来たハンターなのであった・・・。

 

 

DFNでは現在21人いるS級ハンターのうち11人がリューの”抜剣(ばっけん)”ギルドに所属している・・・。

 

日本のように複数のギルドが競い合うのではなく、一つのギルドに戦力を独占しているのが特徴だ。

 

リューのギルドはアジア一と言われている。中国のギルドの次に大きなギルドである。

 

通訳ウィングと申します。リューに変わりまして私がお話いたします。」

 

空港で一緒にいた女性は通訳で同行していたのだ・・・。

 

「今回我が国ではアリにより多くの犠牲者を出しました。架南島と向き合う時が来たと言えるでしょう。

 

我が国は日本に全面協力することを約束いたします。」

 

全面協力?

後藤会長が思っていた。

 

ウィングが再び話し出す。

 

 

連合攻撃隊!?

と聞きなれない言葉を耳にする後藤会長。

 

再度確認するかのように後藤会長が言う。

 

ウィングが続けて言う。

 

後藤会長が不安そうに

「DFNのハンターがいかに優秀かは存じております。ですが架南島に入るのは非常に危険です。」

ハンター達の身の安全や現段階を把握してきついことを伝える後藤会長。

 

ウィングが資料を後藤会長に渡す。

 

「アリは一匹一匹が上級ハンターと引きを取らないほどの力を持ちますが、弱点があります。

 

 

寿命

 

アリは一年しか生きることができません。

 

 

女王アリさえ倒せば架南島のアリは一年後にすべていなくなるというわけです。」

 

 

後藤会長が考える。

 

 

考えに考え、リューに質問をする。

 

 

リューがそれに答える。

 

現実離れしたことに違和感を持つ後藤会長。

 

 

「これまでにも三度・・・

 

 

討伐目的で日本のハンターが架南島に上陸したとき・・・

 

アリは巣から離れ敵がいる方へと向かいました。

 

ハンター協会の人が驚く・・・。

 

ウィングが続けて言う。

 

 

リューが言う。

私を含め、うちのギルドのS級ハンター11人中10人が、架南島レイドに参戦いたします。

 

私たちがアリをおびき寄せますので、その隙に日本のハンターたちで女王アリを倒してください。うちのメンバーにはすぐにこちらに来るように話してあります。」

 

この発言にハンター協会の人たちがざわつく・・・。

 

「リューを含めS級ハンターが10人も!?」

 

 

しかし、後藤会長が何かあるのでは・・・と思いながらも

 

考えてるうちにもリューが語る。

 

後藤会長が再び考えに浸る。後藤会長に決定権があるからこそ慎重にと・・・。

無理な話ではなさそうだ・・・。

 

しかし、リューがギルドのS級ハンターを同様してまで協力しようという意図がわからない。

 

リューも考える。

国家権力級は全員がS級ゲートを攻略した実績がある・・・。

架南島レイドを攻略すると私も国家権力級の称号を得ることができるかもしれない・・・。

 

国家権力級ハンターの誕生はそれ自体がDFNの国益となる・・・。

 

念には念を入れS級ハンターを10人動員すればリスクも最小限にとどめることができるだろう・・・。

 

断る理由はないはずだ。

 

真っ当なやり方ではないがすべては国家権力級として認められるため・・・。

 

そう・・・リューが日本に協力して架南島レイドを攻略するのは”国家権力級”の称号がほしいからこそなのである・・・。ただ・・・それだけではないようだが・・・。

 

後藤会長も慎重に考える。

わが国にはS級ハンターが8人しかいない・・・。

 

年老いた私と引退した美濃部くんを除くと実際に戦えるのはたった6人!!

 

問題は・・・S級ダンジョンのボスである女王アリを我々に倒せるのかと言うこと・・・。

 

恐らく無理・・・

 

いや待てよ・・・A級ゲートのボスを一人で倒した水篠ハンターあがいれば十分可能だ!!

 

アリはふさまじい進化を遂げている・・・。いつ群れでの飛行が可能になるかわからない。

 

今のうちに手を打ってしまわなければ・・・。

 

後藤会長が最終決断を下す。

 

 

そういって会議は終わった・・・。

 

 

 

 

悪魔の城にてー

旬のレベルは93になっていた・・・。

 

ついに100階に到達していた旬だった・・・。

 

上空を見上げると、火竜が旬のもとに降りてきた・・・。

 

そこにいたのは・・・

 

100階のボスこそこの悪魔の城のボス・・・悪魔王 バランが飛竜に乗ってきたのである・・・。

 

旬はバランを身近に見て・・・

とてつもないオーラ!

 

こんなのに・・・

 

勝てるのか・・・!?

 

と不安の塊だった・・・。

 

感想

いよいよ架南島レイドにてDFNが完全協力すると言う流れになりました。

 

リューは国家権力級の称号を手に入れるために架南島レイドに協力するのか・・・もしくはそれとは別の何かがあるのだろうか・・・。

 

旬もやっと悪魔の城100階に来ました!長かった悪魔の城もついに終わりを迎えることができるのだろうか・・・。

バラン・・・とてつもない感じがします!!登場からw

 

今回の85話は架南島レイドに行くにわたって今回の話は結構重要ですよね!!

この話を理解したうえで今後の架南島レイドの話は楽しめると思います!