俺だけLvアップな件-シユキのつぶやき-

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第58話 悪魔の城 最初の難関

悪魔の城の序盤は旬にとって難易度はさほど高くなく、サクサク進めるようだった。

 

モンスターのレベルはせいぜいD級だが、それでも経験値はガッポリもらえる。

いつもならレベルを1上げるためにはC級ダンジョンを9か所回らないといけないが、悪魔の城であれば4時間でレベルアップできるのだ・・・。

 

レベルもだんだん上げるのが大変になってきた旬。

レッドゲートで白川社長とあったときはちょうどS級に差し掛かった程度だということとを悟った。

 

もっともっと強くなるためにはペースを上げないといけない。

 

アイテム:侵入許可書を手に入れ、2階へと進む・・・。

 

 

階層移動は魔法陣で移動。

歩くのがしんどかった旬はモンスター兵(アイスベア)に乗って移動することを決めたのだった・・・。

 

誰でもいいから一匹出てくれと旬が言うと出てきたのは、

アイスベアのボスだった・・・。

 

旬は改めてアイスベアのボスを見てこういうのであった。

「デカすぎだろ。戦車みたいな野郎だ・・・。」

 

乗って移動しようとすると、目の前に悪魔達がやってきた。

 

めんどくさいと思い戦おうとすると、アイスベアのボスが走り出し、

 

目の前にいた悪魔達を旬を乗せたままやっつけたのであった。

 

それを見た旬は

「勢いあるじゃん?お前は今日からタンクだ!」

 

と言い、アイスベアのボスの名前が”タンク”になった・・・。

※由来は先ほど戦車みたいな野郎ということで戦車=タンクだと思われ・・・。

 

そのまま階移動の魔法陣まで突き進むのであった・・・。

 

 

ワシントンにてー

 

アメリカハンター管理局でハンター管理局の副局長が

「あの男か?身元は分かったのか?」

 

と言うと

「日本のハンターだと主張しています。」

 

と管理局の人が答える。

ジェームズが人間型のボスだーと騒いでいた男が捕まって取り調べをされていた・・・。

 

内容はこうだ・・・

・日本のハンターがどうしてアメリカのダンジョンに現れたのか

・10年前ゲートが閉じダンジョンから出れなかった

・目を開けたらアメリカに来ていた。

 

これは前代未聞の事件だった・・・。

しかもA級ゲート内に人間がいることが信じられないし、何よりA級ハンターで構成していた攻撃隊が全滅してしまったこと・・・。

 

モンスターが人間に化けているのではないかという可能性もあるため、日本語が話せるハンターを探していた。

 

ちょうどワシントン在住で日本語が可能なS級ハンターが一人いた。

 

そう・・・スカベンジャーギルドにいる、右京 将人だったのだ・・・。

 

しかし彼は今日本にいるのだが、これをきっかけにアメリに戻るとのこと。

明日には右京 将人はアメリカにいるため、明日の朝彼の取り調べを行うそうだ・・・。

 

聞き込みの調査をして分かったこと・・・

 

 

彼の名前が・・・

 

ジュンイチロー・ミズシノという。

 

 

再び悪魔の城ー

 

悪魔の城は階ごとに異なる世界に繋がっていた。

 

侵入許可書を持つモンスターが各階に現れるのでそいつを倒して層間魔法陣から次の回に進む。

 

DSタワーは百階まである・・・。きっと百の世界が存在するのだろう・・・。

 

二階・・・三階・・・と気が付いたら二十七階にいた。

 

時間の経過共に、上に上がる速度も怖いほど上がっていく・・・。

それほど旬のレベルが上がっていき、強くなってきているのであった・・・。

中級の悪魔を倒すと、経験値が300獲得できた。悪魔の魂も一つ獲得。

 

通知より

【スキル:支配者の手のレベルがアップしました】

 

中級の悪魔はC級の上の強さ。これだと上級は相当手強そうだ・・・。

ハンターもA級とS級じゃ全然違う。

 

現状【集めた悪魔の魂:2,116/10,000】

 

悪魔の城への鍵を手に入れた時はここがS級ダンジョンだったらどうしようと恐れていたけど、思ったより味気ない戦いが続き緊張感がなくなってきた旬。

 

もし仮に百階まであるとすると一週間で一番上まで行くのは無理だろうと感じていた。

 

そうして旬は次々と進んでいく・・・。

 

四十七・・・四十八・・・・四十九・・・・五十階

 

五十階にはボスがいた・・・

【下層の支配者 貧欲なるヴォルカン】

 

ボス級の悪魔・・・・あのボスだけはヤバそうだから影の兵士に他を任せ、ボスは旬がやるという作戦でいこうとする。

 

「それじゃあはじめるとするか。」

 

旬の合図により悪魔兵と旬の影の兵士の戦いが始まる・・・。

 

「護衛兵たちを頼んだ。」

と言い、イグリットとアイアンに任せる旬はそのまま隠密で隠れていく・・・。

 

【ヴォルカンの護衛兵が侵入者を発見しました】

と通知が出て、悪魔兵たちは一斉に襲ってくる。

 

皆殺しにしてしまえ。」

 

そういい、イグリットやアイアンが戦いに参戦する。

 

 

旬は影の兵士達の戦いを見て

護衛兵も上級悪魔だが、影の兵士たちの今のレベルなら大丈夫だろう・・・。

 

保管できる数も増えていく。知能をガンガン上げておいたお陰で回復させる魔力だって十分ある・・・。

 

それにしてもボスはいつまで座ってるんだ・・・

 

動くのを待ってたけどさっさと片づけてしまおう。思ったより簡・・・

 

その刹那ボスが影の兵士達に攻撃を仕掛けた。

 

なんだあの動き!?

 

と旬が思うほどボスは体格に似合わず過敏に動くのであった。

 

ボスは続けてイグリットやアイアンのいる方向へと飛んでいく・・・。


イグリットやアイアンも消され、

 

旬がボスの近くに行く。

 

「何やってくれてんだよ?」

 

と怒りにボスを殴りに行ったのだ・・・。

 

【集めた悪魔の魂の数:4,388/10,000】

 

感想

あっという間に50階に行く旬。そして悪魔の城のボスと出会いましたね。

ヴォルカン。まさに動けるでかぶつ!?

 

一瞬にしてアイアンやイグリットを倒すほどのボスは果たしてS級付近になった旬は倒せるのだろうか・・・。

 

そしてこのまま無事に悪魔の城は攻略できるのだろうか・・・。