俺だけLvアップな件-シユキのつぶやき-

俺だけLvアップな件を熱く語ってみんなに広めたい!!

第67話 発掘チームのチーム長も向坂 雫も旬のことが・・・!

「もう一度聞きます。そこで何をしてるんですか?」

 

旬としたことが興味津々でボスを攻撃しようとした・・・

だがそれはハンタースにとって大きな損害になる・・・

先ほどの声がなければ旬は攻撃をしていただろう・・・・。

 

 

旬はそう思いつつ、

「道に迷ってここまで来てしまいました。」

とうそをついた。

 

「発掘チームですか?ここはボスの部屋です。離れてください。」

 

向坂 雫・・・噂通りただ者じゃない・・・。話しかけられるまで気づけなかった・・・。

 

旬は改めて向坂のすごさを実感していた。

 

雫も旬を見て

 

見間違い?さっきまで武器を持っていなかった?

と旬を観察していた。

「早く外に出てください。今ボスを刺激したらダンジョンの中にいる人が全員やられてしまいます。」

 

謝罪して旬とすれ違ると雫は・・・

 

臭いがなかった・・・?

 

「あの待って!」

 

そういって旬を止める雫。

 

旬の匂いを嗅ぐ雫・・・。

 

臭く・・・ない・・・

 

臭わないハンターなんているの?と思った雫は

「あなた本当にハンターですか?」

 

そう言ってハンター資格証を見る雫

「E級・・・水篠 旬・・・。

 

・・・なんでもありません。気を付けてお戻りください。ダンジョンは広いので・・・。」

 

ランクが低いからかしら?臭くなかった。

雫は旬が戻っていく背中を見ながらそう思っていた。

 

むしろ・・・良い匂い・・・

 

 

 

旬が発掘チームと合流する。

 

チーム長が

「道に迷って向坂ハンターと出くわすなんて運がいいですね。みんな指くわえて遠くから眺めるしかできないのに・・・。」

 

とからかわれていた。

 

「向坂ハンターはいつも俺たちがボスに襲われないように休憩時間を返上して見回りをしてくれるんです。若いのにしっかりした人ですよ。」

 

だからボスの部屋にいたのである・・・。

 

雫や旬のように魔力を感じれる人からすればボスが来ることは恐怖でしかない。

発掘チームはボスに会ったことがないうえ、魔力を感じることができないから平然と作業できるのだろうが・・・攻撃隊はボスがどれほど恐ろしい存在なのか知っているから心配なのだろう・・・。

 

「向坂ハンターはハンターの臭いを嗅ぐことができるんですがその匂いがどうも無理らしいんです。」

 

と発掘チームのメンバーが親切に旬に説明する。

「ハンターの臭いですか?」

と旬が質問する。

 

「特異体質だって話があります。

 

いつもハンカチで鼻を覆ってるでしょ?ハンターと一緒にいると息を吸うのも辛いとか・・・。」

 

だから旬に対してハンターなのかと聞いてきたのである。

 

以前レッドゲートのボス、バルカも同じようなことを言っていた・・・。

 

それはつまりこうだ・・・

ハンター特有の匂いもなく、殺せと言う声も聞こえない。

 

旬がプレイヤーだから・・・

 

結局のところプレイヤーってなんなんだろう・・・?

 

とチーム長はべた褒めしていた。

 

旬のおかげで早く終わったため、勧誘してきたのだ・・・。

 

 

残念そうにチーム長が言うも惜しみもなく、

「そうですか・・・それは残念です。せめてもう一日・・・明日も来れませんか?」

と明日も来てほしそうに言う。

 

旬は考え込む。

 

 

と思っていたが

「明日もハンタースのレイドがあるんですか?」

と旬が言う。

 

チーム長は

明日A攻略チームではなく、B攻略チームが来ますよ。」

 

B攻略チーム?まさかA級ダンジョンを二軍でクリアしようってのか?

 

「これがハンタースの強みってやつです。日本にA級ゲートを二つのチームに分かれて攻略できるギルドはハンタースだけですから。」

チーム長がそう言う。

 

と旬は乗り気だった。

 

チーム長はとてもうれしそうだった。

 

 

とある店にてー

 

「急いで出てきたのになによこの店。」

と何やら不満そうに言う人がいた。

 

 

酔っぱらった諸菱くんが不機嫌そうに言う。

 

ちなみにこの女性諸菱 明菜(もろびし あきな)・・・諸菱 賢太のいとこモデルをやっている。

 

「父さんに話してみた。」

事情を知ってる感じな明菜は

 

「えっ?本当に?ギルドマスターにならせてくれるって?」

と驚いた表情で聞く。

 

「水篠さんを口説けたらならせてやるって言われたんだけど・・・。」

 

と悔しそうに言っていたが、明菜はその水篠さんが誰なのかわからなかった。

 

「しばらく連絡できないとは言われてたけど、もう一週間もこれなんだ・・・。今まで三~四日連絡が付かないことはあったけど一週間はさすがにないよな!?」

と助けを求める諸菱くんだった。

だが明菜は辛口に接する。

 

TVでなにやらドキュメントがやっていた・・・。

人気俳優 友谷 稔!現在ランク判定待ち

という字幕スーパーにてインタビューされていた・・・。

 

「何あれ・・・。」

と明菜がTVを見て言うと諸菱くんは

「明菜姉ちゃん話そらさないでよ。」

と泣きながら言う。

 

しかし諸菱くんが

友谷 稔(ともや みのる)だろ?人気俳優の。覚醒者判定を受けて明後日ランクの審査を受けに行くらしい。」

 

と説明する。

 

しかし何やら事情の知ってる明菜は

「そんなのヤラセに決まってんじゃん。すでにA級確定してるのに注目集めたくてまだなフリをしてるだけ。」

 

その言葉に諸菱くんが

「ヤラセ?友谷 稔が?」

と聞くと、

 

「目立ちたがり屋のかまってちゃんなのよ。女ったらしで有名だし・・・。私や私のモデルの後輩たちにも手を出そうとしてきたのよね。

 

まるでペテン師。覚醒者になる前から態度デカかったから先が思いやられるわ・・・。」

と事情を説明してくれた。

 

「とにかく私忙しいんだけど用ってそれだけ?

 

貸しなさい私がその水篠って人に電話してあげる。」

そういって諸菱くんのスマホを取り、旬に電話をする。

 

「ちょっと普通につながるじゃない。」

 

と明菜が言うと

 

「お~久しぶり。」

と旬が電話にでたのだった・・・。

 

「水篠さんっ!連絡が付かない間何してたんですか?」

と諸菱くんが聞くと

「ダンジョンにいたに決まってんじゃん。」

と旬は普通に答えた。

 

「諸菱くんは親父さんとの話し合いうまくいった?」

と旬が聞くと、

 

「そのことでお話したいことがあるんです。ひょっとして明日お時間ありますか?」

と諸菱くんが言うと

 

「明日?夜ならいいけど。」

と日中は発掘チームに行くので夜なら大丈夫と旬は答えた。

 

「わかりました!」

と諸菱くんが嬉しそうに答えた。

 

 

 

とある家にてー

 

「向坂ハンター?こんな時間にどうされましたか?」

とどこかに電話していたのは雫だった・・・。

 

「発掘チームで働いてる水篠 旬って人のこと調べていただけませんか?」

と雫も旬に興味津々のようだった・・・。

 

 

感想

今回はワイワイな感じで終わりましたね。でも臭わないハンターが気になった雫は旬のことを調べます。

ここから雫は旬のことが気になり始めて旬に対する態度が変わるので面白さが増します。その内容は見てからのお楽しみ!

 

そして別件ですが・・・

な、な、なんとぉぉぉ!

公式で二期決定とのことが!

110話で止まっていましたが、続きがやっとでます・・・。

 

ということは日本では休止せずにそのまま続行するのだろうか・・・。

気になりますw