俺だけLvアップな件-シユキのつぶやき-

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第64話 旬と後藤会長・・・ハンター協会に入るのだろうか!?

権力をいってる後藤会長はどうしても旬をハンター協会に入れたかった。

 

旬が質問をする。

 

後藤会長が答えると

五大ギルドをご存じですよね?

 

今は五匹の恐竜がかろうじてバランスを保っている状態です。

<ハンタース、明星、白虎、死神、騎士団>

 

水篠ハンターが五つの内のいずれかに加わるとそのバランスは大きく崩れてしまうことでしょう。

 

法と制度、平凡な国の機関ではハンターを管理しきれません。

だから協会が存在するのです。」

 

とバランスが保たれている現日本のギルドで、旬がいずれかのギルドに入ってしまうとバランスが壊れてしまうこと。

後藤会長はこのことを恐れ、旬をハンター協会にいれたいのだ・・・。

 

しかし、モンスターだけが怪物ではない。ハンターもまたモンスター級の怪物なのだ・・・。

 

悩んでる旬。後藤会長が言う。

「いかがですか?水篠ハンター。」

 

悪い話ではない。

 

後藤会長が背中を押してくれれば誰でも出世街道を突き進むことができる・・・。

 

国会、政府、協会、マスコミ、後藤会長の力が及ばないところなど、おそらく存在しないだろう。

 

そして実力だって・・・。

 

レベルを死ぬ気で上げてきた旬とほぼ同等な水準だった・・・。

 

ハンター協会は五大ギルドと性質が異なる六つ目の勢力。この国にはハンター協会がなくてはならない。

 

後藤会長は先の短い人生・・・後藤会長に代わる後継者が必要だったのだ・・・。

 

しかし、旬の答えは・・・

「すみません・・・・。」

 

結局は金かと思った後藤会長はがっかりしていた。

 

「俺は戦いたいんです。」

 

そういった旬に対して後藤会長は感動していた。

 

「それは・・・モンスターと戦いたいという意味ですか?」

と正直な気持ちを聞く後藤会長。

 

旬は

「はい。

 

俺がいるべき場所はダンジョンの中だと思うんです。」

 

こう答えた旬は実は

協会が担当するダンジョンはギルドが見向きもしないD~E級。

 

協会に入ればレベルを上げることができなくなる。

 

立ち止まらない限り俺は成長し続けるから・・・。

 

と考えていた。

 

たしかにそうだ。今の今までさえ、モンスターを狩りE級だった旬はこれまでに経験してきたことから今はS級に値する。

終着点としてハンター協会の次期会長になってしまえばそこで成長は止まってしまい、プレイヤーとしてはゲームクリアになってしまうのであった・・・。

 

 

後藤会長は旬の目を見ていた。

 

嘘偽りない旬の目に心を惹かれてしまったのだ。

 

このような感覚はいつぶりだろうか・・・と思うほどに・・・。

 

旬の俺がいるべき場所はダンジョンの中という気持ちが後藤会長の心を動かした。

後藤会長もあと二十・・・いや十歳若ければこのような若者と肩を並べて・・・と感じていた。

 

 

沈黙が続き、話が終わると

「妹が家で一人なのでそろそろ失礼します。」

 

そういって立ち上がる二人。

「貴重な時間をありがとうございました。」

本来なら旬が言うべき言葉を後藤会長が言う。

 

旬が犬飼課長に真実を言う・・・。

「犬飼課長。あなたの目に狂いはありませんよ。

 

二重ダンジョンのモンスターを倒したのは俺じゃありませんので。」

 

この発言にびっくりする犬飼課長だが、たしかに神像は旬が殺したわけではなく、消えてしまったのだった・・・。

 

だがそんなことは誰も知るはずがないので、犬飼課長は再び

 

それならいったい誰が・・・

と思っていた。

 

 

後藤会長が窓を見つめ、

「ヒーラーが出現し、治癒魔法の存在を知ったとき、この老いぼれた体を再び若返らせることができるのではと、どれほど期待したことか・・・。

 

老化は上級治癒魔法でも直すことができないと知り、落胆したのを今でも覚えている・・・。

 

大型ギルドはどんどん勢力を拡大していき、国の軍事力に匹敵する力を持つまでになった。

 

協会なくして彼らを統制することは不可能だ。」

 

後藤会長がしみじみという。つまりこうだ。現日本であれば警察がいなければ犯罪がし放題で誰が取り締まるのだろうか・・・という話なのだ・・・。しかし、その国民が警察より力を取り入れつつあるが警察がないと犯罪者をまとめることは不可能に近いということだ・・・。

 

犬飼課長が続けて

「その協会の頂点にいらっしゃるのが会長です。」

と言うと、

 

「あぁ協会が機能しているということを周知させるためには私がいなければならないと思ってきた。

 

しかしそれは単なる思い込みだったようだ・・・。

 

今日の約束はすべて取り消してくれ。」

 

そういう後藤会長。

ハンターはダンジョンの中にいるべき

この感情を無駄にしたくなかった後藤会長はすべての約束をキャンセルし、犬飼課長と飲もうと誘うも犬飼課長は下戸で飲めないとのこと。

 

旬も酒が好きだろうか・・・。

 

と思いながら後藤会長はときめいていた。

 

 

 

アメリカにてー

 

旬の父に負けた右京 将人は旬の父にやられた記憶で目を覚ます。

 

副局長が右京に聞きたいことがあるという。

あの姿や戦いを見て、本当にモンスターなのかと右京 将人に問う。

 

しかし、右京はモンスターだというも、人間を助けるモンスターなんて聞いたことがないと副局長は言う。

 

しかし、意地っ張りな右京はゲートから人間がでてきたことがあるのかという。

頑固として意見を負けない右京を見かねたのか副局長は病室を後にする・・・。

 

旬の父は右京との交戦後見失ったと副局長は言う。

 

右京はひそかに旬の父を殺す計画をしていた・・・。

 

 

 

感想

今回は旬と後藤会長のお話ですね。ハンター協会なくして、ハンターたちを取り締まることのできない存在。そのトップが後藤会長で、実は後継人を探していたという。

五大ギルドのバランスが良い今、旬はハンター協会にいくべきだと後藤会長は思っていたが、旬の

ハンターはダンジョンのモンスターを狩るべき

という言葉に感動し、そのまま引き入れることなく終わってしまった・・・。

旬はどこのギルドに入るのだろうか・・・。

今後の見所ですね!