第63話 人類最強兵器と最弱兵器の対面
人類最強兵器と人類最弱兵器・・・
旬は最上 真と初めて対面した。
最上 真とは・・・ハンタースのギルドマスターで火炎系魔法の頂点であり、魔法一つで軽々とビルを壊すがゆえついたあだ名が人類最強兵器。
旬の元あだ名の大名だった・・・。
周りの人々からはもうハンタースギルドと契約するのかとざわつく・・・。
犬飼課長も旬がS級になったことに驚く。
最上 真も旬の魔力を理解していた・・・。
再測定しなくてもわかるほどに・・・
すぐに旬を勧誘するも旬は急ぎの用事があると言い断る。
すぐに旬の気配は消え、ドアを見つめる最上代表。
すると何やら急いできた白川社長が到着した。
白川社長は最上代表にもバレたか・・・と思い、最上代表も白川社長が悔しそうな表情をしていたので察していた。
最上代表は鋭く、白川社長が旬のことを知っていたので、白虎ギルドに起きた事故での助力者は実は旬ではないかと確信していた。
二人とも旬を手懐けることができない性格はさっきの態度で理解していた。
二人とも旬に対して何もできなかったのだ・・・。(最上代表はさっきの勧誘で、白川社長もレッドゲート事件やそれ以降の旬の勧誘)
旬は病院に来ていた・・・。
旬の母親の病名・・・溺睡症(できすいしょう) : 覚めることの無い眠り。ゲートの出現後に見られるようになった病。
旬は母親を起こせるのではないかと確信をしていた。しかし、悪魔の城を上に進むにつれて現状では頂上のボスにかなうわけがないと悟る・・・。
考え事をしながら病室を出ようとすると、そこには犬飼課長がいた。
二人は二重ダンジョンの件について話をする。
長々と話をし、旬は足を止める・・・。
犬飼課長の話が続く。
「水篠ハンターに会いたがってる人がいます。一緒に来ていただけますか?
ハンター協会会長
後藤 清臣がここに来ています。」
そういってお辞儀をする犬飼課長。
旬も気になったのか一緒に行くことに・・・。
少し進むと彼がいた・・・。
「水篠ハンター初めまして、後藤 清臣と申します。
座って話をしましょう。」
握手をする二人。彼もまたS級覚醒者なのである・・・。
80を過ぎたにもかかわらず引退したレスラーのような体格をしていた。
まずはS級おめでとうと旬に言う。
実は再測定判定というのは意味がなく、測定結果を細分化する機械であって、ランクを図るための道具ではないと後藤会長が言う。
S級もSS級やSSS級ときりがないのでS級と決めていた。
なぜ再測定判定があるのかと旬が聞くと、実は猶予期間なのである。
監視課が誰よりも先に直接会える時間を稼いでると会長が言う。
後藤会長は言う。
「ご存じの通り、協会は規模の割に犬飼のような優れたハンターの数が多くありません。大型ギルドに行けば収入と名誉が保証されるのに誰が協会に来たがるでしょうか・・・。
大型ギルドの精鋭攻撃隊メンバーの名前は知られていても犬飼の名を知る人はそう多くないでしょう・・・A級の中でもトップクラスであるのも関わらず・・・。
そこで我々は本当に優れた覚醒者が協会を訪ねて来た時に備えて小さな仕組みを作っておきました。
しかし、我々は企業ではないため巨額を支給することはできませんが、その代わり
別の道に導くことはできます。
水篠ハンターにまた違った力を授けることができると言うことです・・・。」
そういって後藤会長は旬を勧誘していた。
感想
最上代表、白川社長と後藤会長・・・。旬はいろんなところから勧誘を受けます。
うらやましい!
さて今回は実はS級ではあるのだが、S級と判定を受けずに、猶予期間と言うことで、再測定判定を受けた旬。
後藤会長は旬に監視課に来てほしいと思っていますが、違った力を授けることができるということはどういう意味なのでしょうか・・・。