俺だけLvアップな件-シユキのつぶやき-

俺だけLvアップな件を熱く語ってみんなに広めたい!!

第62話 再検査の結果・・・旬のランクは・・・!?

再ランクを受けに来た旬。

 

昔のままだ

 

ホッとするも、ランクを受けに来る人たちは結構いた。

 

「そう緊張することもありませんよ。

ランクによっては人生が180度変わる人もいますけど大半の人は何もかわりません。

 

D級が出たらあそこにいる営業マンたちが声をかけてくると思いますよ。」

 

小~中ギルドの営業マンがいたのだった。

 

俺の時はああいうのはなかったんだけど・・・

 

と思いながら説明を聞いていた。

 

 

「次の方~。」

 

受付のスタッフが言う。

 

緊張しなくてもいいですよという人もいれば、借金の返済のため大型ギルドに入らないと・・・という人もいた。

 

 

ランクは人の人生を変える。

ハンターの強さはランクで決まるため、いくら技を磨いてもいくら体を鍛えても、ランクによる差を埋めるのは難しい・・・。

 

もちろん収入の差も・・・。

 

馬淵さんですら剣の道を極めたのに大門との戦いの差でランクを埋めることはできなかった・・・。

 

旬も数年間レイドを回ったけどE級という縛りに苦しんできた。

 

だけど今なら・・・

 

と旬は思っていたら受付の人が

 

「次の方~。」

 

という。

E級判定のでた人が魂が抜けたように落ち込んでおり、それを見た人の顔が真っ青になる・・・。緊張により動くことのできなかった男は旬に

 

「お先にどうぞ。」

という。旬の番がきたようだ・・・。

 

 

スタッフが

「お名前は?」

と聞くと

「水篠 旬です。」

と答えるとデータを見たスタッフが

あら?E級判定が出てる人ね?

と思いながら、

「再検査ですか?」

 

と聞くと

「はい。」

と旬が答える。

 

再判定を受けに来るハンターのほとんどがE級なのよね・・・。

とあきれた感じで思っているスタッフは表情に出さずに

「そこの黒い水晶に手をのせてお待ちください。」

という。

 

旬が手をのせるとエラーの表示が出た。

よくわかってなかったスタッフは

「あれ?エラー・・・?すみませんもう一度やってみます。」

 

再度行うもやっぱりエラーがでた。

 

おかしい・・・と思っていると田辺課長代理が見に来た。

「んっ?佐藤はどこ行った?一人で測定してるのか?」

とスタッフに声をかける。

 

「先輩は今お手洗いに行ってます。」

田辺課長代理が続けてスタッフに声をかける。

 

「測定器がおかしいんです。」

そういって田辺課長がデータ画面を見ようとしていた。

白虎ギルドの白川社長がマークしてるハンターだから来たものの・・・まさかな~。再覚醒なんてそう滅多におこらないんだし。

 

といい再び思い出したのか以前のことを考える。

三か月前だったか?E級ハンターの再覚醒が疑われると協会内で騒ぎになり、監視課の課長が再測定しに行ったのは・・・。結局あれもただの勘違いだった・・・。

(旬が二重ダンジョンで犬飼課長が再覚醒を疑った事件)

 

「さっきからずっとエラーがでるんです。」

とスタッフが言い、指をさすと・・・

 

田辺課長代理は驚いた。

 

田辺課長代理はとあることを考える。

 

「いや、早く佐藤を呼んできてくれ。」

と慌てた表情でいう田辺課長代理。

 

え?っという表情をしたスタッフに対してもう一度田辺課長代理が

「いいから大至急佐藤をトイレから呼び戻してくれ!」

 

と田辺課長代理が言う。

「ですが男子トイレに入れないので・・・何かあったんですか?課長代理?」

 

とスタッフが言うと田辺課長は説明をする。

「これは不具合じゃなく測定不可能を表してる!どういう意味か分かるか?

 

うちの測定器ではこの人の魔力を測れないってことだ!」

 

と状況把握したスタッフは

「えっ?それじゃあまさか?」

 

と言い、理解したかという表情で田辺課長代理は

「この人は日本で10人目の・・・

 

S級だ・・・。」

 

 

 

喫煙所にてー

 

犬飼課長とある男が話していた。

「犬飼課長、突然帰ってきたスカベンジャーの右京ハンター、彼と今回のレッドゲート事件は本当に無関係なんですか?」

と聞いてきた。

 

「はいまったくの無関係です。」

と犬飼課長は何気なく言う。

 

「あの日現場にいた僕が断言します。」

と更に犬飼課長が言うと

 

「現場にいたのなら助力者が誰なのかもご存じでしょうね。」

と男が言うと

「最後まで現場に残っていたわけではないので詳しいことはわかりませんが・・・疑わしい人物なら・・・。」

 

いや・・・

 

すでに結論が出ていることをこれ以上疑ったところで・・・。

 

再測定でE級がでていたのでそれを信用する犬飼課長。

「確かな情報はないということですかね?わかりました。」

と追い打ちを決める男。

 

 

これ以上話すことはないと思ったのか話題は架南島のアリの話へと変わる。

羽のついたアリが見つかったことが気になったが、見つかったのは死骸。生きたまま架南島から飛んでくる可能性があれば全ギルドに収集がかかることのこと。

 

そしてこれに対して男が言う。

「わかりました。我々ハンタースも全面的に協力いたします。

 

それより今日はB棟の方が騒がしいですね。」

 

どうやら男はハンタースギルドの人らしい・・・。

 

どうやら何かを察知したような様子だった。

 

 

そう、犬飼課長と話してる相手こそ、一見穏やかそうでつい忘れてしまう・・・。

目の前にいる男が誰なのか・・・

 

 

測定室にてー

 

「あの・・・ここにある機器では水篠さんの・・・。

 

いえ水篠ハンターの魔力を測定することができません。

 

上の人間に精密測定器の使用許可を取らなければいけないので、すみませんが三日後にまたお越し頂けますか?

 

と田辺課長代理が旬に言う。

 

つまり旬のランクは測定保留判定!=S級だった・・・。

 

それを聞いた周りがざわつく・・・。

 

 

ギルドの営業マンやランクを受けに来た人たちの注目が一気に旬へと移る。

 

営業マンは営業トークでいけるだろうか・・・・S級ハンターを振り向かせるほどの資金が・・・と思っていた。

 

ランクを受けに来た人でさきほど旬と順番変わった男はやっと緊張が解けたのか測定の順番が回る。

 

そうこうしてるうちに犬飼課長と犬飼課長と話していた男が現れると・・・

 

「あれはっ!!日本一のギルド”ハンタース”の代表!?

 

も・・・最上 真だあ!!!

 

最終兵器と呼ばれる男がどうしてここに!?」

 

そう、犬飼課長と話していた男こそ、最上 真だったのだ・・・。

 

感想

今回は旬のランクが決まりました。以前は再測定を行ってもE級でしたが、試練を乗り越えランクがS級になりました。

 

プレイヤーと言う存在はいまだ知られてませんが旬はこれで世間では10人目のS級者として話題を浴びることになります。

 

果たして最上代表と白川社長・・・

 

旬はどちらのつくのだろうか・・・。