第43話 転職クエスト-クエスト攻略なるか・・・!?-
ペナルティーゾーンでレベル上げ中の旬。それとは知らず、旬の妹、葵が旬の帰りを心配する。
「えっお兄ちゃんまだ帰ってきてないの?こんな時間まで仕事してるんじゃないわよね?」
時間を見ると深夜の3時40分だった・・・
旬も旬だが、妹もかなりの鈍感であった・・・。
「今日保護者懇談があるって言ったのにちゃんと来て・・・
・・・・くれるかな・・・・?」
ペナルティーゾーンでの残り時間はあと15分ほどとなっていた。
巨大ムカデと戦ってる旬はすくすくと育っていた。
【スキル:急所突き】のレベルがアップしました
レベルがアップしました!
レベルがアップしました!
レベルがアップしました!
レベルがアップしました!
「やっぱりペナルティーゾーンではレベルアップすると体力が回復する。
ストアも使えるからポーションで好きなだけ体力を回復させることもできるし
あと3分で転職クエストに戻されるのか・・・・。」
旬はムカデを倒し、現状のステータスが
レベル:51
HP:11035
MP:1022
疲労度:0
になっていた。
ストアを呼び出し武器を見る。
ストアをじっくり見ると・・・
「・・・あった。」
【ナイトキラー】を購入しました。
【アイテム:ナイトキラー】
入手難易度:B
種類:短剣
攻撃力+75
効果「ナイト殺し」:重鎧をまとった相手を攻撃すると25%の追加ダメージを与えます
【ルーン石:支配者の手】
ルーンを削るとスキルを吸収できます
旬はイグリットと戦って手に入れたルーン石を持っていた。
【スキル:支配者の手】を習得しました
【スキル:支配者の手LV1】
アクティブスキル
必要マナ なし
手で触れることなく事物に物理的影響を与えることができます
「マナが不要なスキルか・・・・効率はかなりよさそうだな・・・。」
旬はどんなスキルだったかイグリットの戦いの中で思い出していた。
まさか・・・あのときあいつが使ってた・・・
「まだ大きなモノは動かすことができないようだ。」
【熟練度が低く動かせません】
ムカデを動かそうと思った旬だったが、熟練度がなく、動かすことができなかった・・・。
「もうこれが最後のチャンス・・・
今準備しておけるのはこれくらいか・・・。」
準備万端な旬だが
あとは運に任せるしかない
そう思い、転職クエストの場へと戻るのであった。
戻ってきた旬はナイトの数に驚いていた。
同時に攻めてくるナイト達。
武器があるせいか、短剣でナイトを殺せるようになっていた。
「ナイトキラー」は確かに効果ある!
素手なんかよりよっぽどいい!
次々とナイトを倒していくも、違和感を感じていた。
「こんなに倒しても経験値が上がる感じがまったくない。」
ペナルティーゾーンでは毒ムカデを足すことでレベルアップできたのに対してナイトを倒しても経験値が上がらなかった旬は次第に考える。
騎士団長(イグリット)を倒したときですら経験値がアップした・・・・
「システムはレベルアップ時に状態が回復しないとは言ってたけどレベルがアップしないとは言ってなかったよな・・・。」
魔法使いは呪文を唱えてるくせに一度も攻撃してこない・・・
攻撃してくるのはナイトだけ・・・
となると魔法使いたちは一体何の呪文を唱えてんだよ?
「デバフ系の呪いか?いやそんな感じはまったくない・・・・。」
次第に答えは見つけ、
「まさか・・・召喚魔法!?
時間とともにゲートから現れ数を増やしていっている!
いくら倒してもナイトからは経験値を得られない!
自分たちの意志で動いてるんじゃなくて召喚されただけの兵器敵の存在なら!
召喚してるのは一番最後にゲートから出てきた・・・・!
魔法使い!!
おまえたちだ!!」
そういって短剣を魔法使いに向かって投げ、倒すとシステム通知から
【魔法使い】を倒しました
魔法使いを倒すと召喚したナイト達は・・・
次第に崩れていったのであった・・・
【スキル:短剣投げ】を習得しました。
攻略が分かった旬は魔法使いを殺そうとし、スキル:隠密を使って魔法使いの位置を把握しようとしていた。
隠密により、魔法使いたちは旬を探すために、探知の視線を使用した。
旬は柱についている明かりのところで魔法使いたちの位置を把握した。
残る魔法使いはあと5体!!
感想
旬は本当に観察力というか洞察力がありますよね。
感覚能力のおかげなのかな?とは思いましたが、この力のおかげで攻略できるようになりました。残る魔法使いはあと5匹。無事に倒すことができ、転職できるのでしょうか!?
そして妹の天然さがすごく好きですw
さすが兄妹!
毎回葵や観月さんたちがでると面白さ増しますよねw