俺だけLvアップな件-シユキのつぶやき-

俺だけLvアップな件を熱く語ってみんなに広めたい!!

第20話 右京 隼人 計画の実行

ダンジョンの広さはランクと関係ない。

内部の把握だけでも数日かかることもあるし、数時間足らずでボスの部屋につくこともある。

 

今回のダンジョンは迷宮のように複雑で敵はさほどいないが移動するのにかなりの時間を費やした。

 

旬は荷物運び担当。

 

よほどのことがない限り戦いには参戦しなくて良い。

 

戦いもせずに報酬をもらえるなんて・・・悪くないと思っていた。

 

 

トカゲには気をつけろ

 

 

ふと頭に浮かんだ警告。

どうしてこの言葉が浮かんだのかわからない。

だけどたしかなのは・・・

 

嫌な予感は外れたためしがないということ・・・。

 

討伐隊のメンバー達は奥へ進む・・・。

 

結構歩いたにもかかわらず、無傷のモンスターをまだ1匹も見てない・・・。

さっきから死骸か死にかけばかりを見ていると右京 隼人が言う。

 

メンバーもボスはどこかにいますよね?と聞くと

いないならゲートが開くわけないと右京 隼人が言う。

 

しばらくして、右京がコージに明かりを照らしてくれと頼む。

 

そこで見たものは・・・

 

 

ボスの部屋だった・・・。

 

注意深く歩くメンバー達。

そこでまたもや見たものは・・・

 

すごい数のマナ石だった・・・・。

 

コージがこれだけあれば魔法石より金になるんじゃないか?

軽く一億は超えそう・・・と右京 隼人に言う。

 

メンバーの一人が、

隼人さん、これなら弟さんも指くわえそうですね。

と言うとコージが

弟さんの話を気安くするんじゃねー!

とメンバーに怒る。

 

弟(右京 将人 【うきょう まさと】)は日本を捨ててアメリカに行き、VIP待遇受けながら俺(隼人)をバカにしてるんだろ?

いつまでも弟にペコペコしてる兄貴だと思うな・・・

これを機にうちの攻撃隊もデカくなってやる

 

と右京 隼人は心の奥で思っていた。

 

メンバーも9等分すれば一千万ずつある!と言ってると

諸菱くんが

「水篠さん、サインした契約書見せてください。僕、法律に詳しくて」

と言う。

 

諸菱くんが右京 隼人とメンバー達に向かって

「ちょっとすみません。右京さん、これ水篠さんの契約書ですが、狩りから得られる魔法石の分配についてしか書かれていません。

ですので

マナ石は9等分じゃなくて10等分するべきじゃありませんか?」

と言う。

 

そこで右京 隼人は

「もちろんです。公平に分けましょう。ちゃんと分ってますよ。」

と言う。

「ですが、その前にあれを始末しないと・・・」

と右京 隼人が再び言い、メンバーは上を見上げると・・・

 

ダンジョンのボスがいたのだ。

 

ボスが倒されるとゲートが閉ざされてしまう。

それ故あの蜘蛛(ボス)を倒す前にマナ石を掘って運び出さないといけないこと。

 

幸いなことにボスは眠っていた。

 

掘るのは今がチャンス・・・

 

そう右京 隼人が言い、メンバーが

「C級だからまさかマナ石が出てくると思わなくて・・・発掘装備は車において来ちゃいました。」

と何やら怪しい言葉を交わす。

「おい~ちゃんと持ち歩けって言ってんだろ?」

と右京 隼人が笑いながら言い返すと旬は何か物を言いたそうにしていたが、黙っていた。

 

何やら打ち合わせ通りな会話をしてるうちに旬と諸菱くんにここを見張っててもらえないか、装備を取ってくるから待ってて~と言う。

 

ボスの部屋に二人だけと不安に思う諸菱くんだったが、

 

大丈夫ですよ。

一定の領域内に入らない限り生成攻撃してくるタイプじゃなさそうですし、腹がいっぱいなのかよく眠っています。

刺激さえしなければもうしばらくは起きないでしょう。

とうまく説得するように右京 隼人が言う。

 

でも・・・

と不安そうな諸菱くんだったが、

 

諸菱くんはレイド初参加だっけ?水篠くんもC級ゲートが今回が初めてでしたよね?

俺を信じてください。

いいですね?

 

こんな大声だしても起きないんです。うちのメンバーに話したいこともあるついでに一服してきますと言いボスの部屋から出ていくメンバー達。

 

規定では、C級ゲートを攻略するのに10人が必要。

諸菱くんと旬を除くと、右京 隼人の攻撃隊のメンバーは8人。

 

いつも・・・って言ってたことはC級ゲートは何度も経験済みだということ。

普段から数合わせに使ってる人間がいるんじゃないのか?

 

そう旬が考えているうちに右京 隼人はコージに

 

ボスの部屋の入り口を塞いでしまえ!

と命令するとコージは待ってました!と言わんばかりか、入り口を塞いで旬と諸菱くんをボスの部屋の中に閉じ込めてしまったのであった。

 

そう・・・

 

右京 隼人の計画とは・・・

 

【トカゲ】(メンバーを裏切って殺すこと。)なのだった・・・。

 

 

感想

右京 隼人は実はC級ゲートを8人で行き、残りの2名をトカゲのしっぽのごとく切り捨て、その人たちの装備や取り分を取っていたのだった・・・。

見えないから犯罪をしていいわけではないが、右京 隼人の攻撃隊はこうやって自分たちの装備を整えて強くしていったのだと思います。

明日は仕事からの副業なため、更新はできません。

ここからの展開も非常に面白いので是非次の更新をお待ちください!!